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「降りたくない」という大それた夢

コーチングをしていると、習慣的に「目標」を設定したり、見直したりしがち。
ましてや新年なので、今年はどんな一年にしようか、どうなれたら「素晴らしい一年」になるだろうかと、元旦から考えてはせっせと手帳のフリースペースに書き込んでいる。

これをする、これは手放す、この数字をめざす・・・と次々目標を掲げているけれど、「かなえたい夢」はと問われて浮かぶのは、

コーチとライターを「降りない」ということ。


ブックライティングで重版されるビジネス書を出したいとか、AERAで「現代の肖像」を書いてみたいとか、日経WOMANで女性社長のインタビュー連載を持ちたいとか、野望はいろいろあるけれど(書いているだけでドキドキする)、
長い時間をかけて実現させたい夢はというと「ライターであり、コーチである自分を降りたくない」のだ。

ずっとライターでいたい。

才能なんてなくたって、自分より腕のいいライターがゴロゴロしていたって、
取材して資料にあたってもさっぱり理解できないテーマにぶつかったって、
依頼者に満足いただける原稿をあげられなくて何度も書き直すことになったって(いやできればそんな状況になりたくないけれど)、

「もう無理だ、辞めてしまおう」とライターを降りるのは嫌だ。

それを実現するには、「どうなったら降りなきゃいけない羽目になりそうか」を考え、対策を取ることが肝要だ。

例えば書いた記事が炎上したり、誰かをものすごく傷つけたり、
間違えた記述によって社会的な損害を与えてしまったりしたら、切腹する代わりに辞めようと思うかもしれない。

そうならないよう、
ていねいに推敲すること、
可能な限り相手にも確認してもらうこと、
どういう場合に炎上しやすいのか分析しておくこと、
しっかり調べて書くことなど、
打てる手を考えては対策を取っていくしかない。

そうやってそろりそろりと、
でも確実に一歩ずつ踏みしめながら進んでいくうちに、

いつの間にか語彙がじわじわと増え、
盛り上がらないインタビューの切り抜け方を覚え、
推敲で気づける観点が増え、
思いもかけない得意なテーマが一つふたつ身に着き、
ここぞという時の集中スイッチの入れ方もマスターしているかもしれない。

降りないからこそ、ぽたりぽたりと落とした汗が
いつの間にか最上川になっているかもしれない(だいぶ盛った)。



コーチとしても、自分にできることなんてちっぽけなことだと知りながら、変な汗をいっぱいかきながら向き合って、考えて考えて考えているうちに、

本当に大切な問いを一つふたつ、投げかけることができたり、
誰かの本当に知りたかったことにたどり着けるお手伝いができたり、
ムカつく時もあるけれどこの人がいるから乗り越えられたと言ってもらえるバディになれたりなんてしたら、
しがみついてきたかいがあったと思えるだろう。


華やかにパッと実ってさっと散る夢よりも、
そうやって地味でもずっと続いていく夢がいい。

今はたいしたことがなくても、しがみついているうちに10年後には今よりちょっとは強く、大きくなれていたらいい。

だいぶ大それた夢だけれど、お正月だからゆるしてほしいな。

#かなえたい夢

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