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美味しいを作る人は、幸せを創る人だ。【おすすめの映画】

レモンが好き過ぎて、レモン農園に嫁ぎたい。えりきゃっとです。でも、虫が苦手なのでおそらく無理です。


さて。今回はおすすめの映画編。

飲食店に長年勤務していた経験から、レストランやワイン、食にまつわる映画や本が大好きです。

先日観たドキュメンタリー映画がとても良かったので、ご紹介しますね。

………いや、ほんとに観て!!


『ノーマ、世界を変える料理』


英国レストラン誌が選ぶ「世界ベストレストラン50」で4度の第1位に輝いた、コペンハーゲンのレストラン「noma」 そのカリスマシェフ、レネ・レゼピに4年間密着し、斬新な創作と哲学、食中毒事件での転落から世界一に返り咲くまでの道のりに迫る。

この映画は

『シェフ、レネ・レゼピのプロ意識』


ここに尽きます。

できる限り北欧産の食材を使い、旬を大切にすることで

「今どこにいて、どの季節なのか感じられる料理を人々に提供する」

彼の強い信念、自然に対するリスペクトは美しい料理を生み出します。

もう、まさに芸術!!

木の枝や葉、色とりどりの花、苔、時には生きたアリンコ(!)さえも彼にとっては作品の一部。

強い信念ゆえに、仕事仲間に対して厳しい場面もありますが

いいところはしっかり評価するし、営業後に週1で行われる新作発表会では、誰もが自分を表現できる場所を作っているしで

まさに、理想の上司。最高。


さらに彼の素敵なところは、子供のような純粋な探究心。

木の皮や葉っぱ、風、土。とにかく何でも匂いを、かぐ。食べる。

そこから、インスピレーションが生まれ、豊かな表現が生まれるのでしょう。

留まることを嫌い、常に新しいことを求める彼を見ていると自然と背筋が伸びます。


星付きレストランのシェフなんて聞くと、ムスっとしていていつも不機嫌そうな、近寄りがたいイメージがありますが

彼はまったく逆。

画面から伝わる雰囲気は、春の小川のように穏やかで温かくて柔らかい。(自宅で、娘ちゃんを抱っこしながら料理するシーンなんてメチャクチャかわいい)

そして、とても強い。

どんな崖っぷちだろうと、彼はいつも前を向いて、仲間を鼓舞し続けます。

料理がすべてだ。料理を通じて世界とつながる。
テクニックなんてクソくらえだ。直感に従って新しいことを試そう。

このパワーこそが、世界一のレストランを引っ張る原動力なのです。


僕たちはすべての客に、最高のもてなしをして楽しませたいだけ

大切なことって本当にシンプルです。

レネのひたむきさに、胸がジーンとしました。なんとなく落ち込んでいた気持ちが、少し上を向きました。


風薫る、5月。

新しい気持ちで、進んでいこう。




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