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47歳 久々の試験で赤っ恥

私は現在47歳です。この”note”にいろいろと書き綴ることで、自分の今までのことを振り返ったり、自分と向き合ったりしています。

先日、とある試験を受けました。(いや、正確にいうと「受けるはず」でした。)試験を受けるなんて、何十年ぶりだろう。前日に受検票を何度も見直し、持ち物や時間を確認しました。特に私は朝が苦手なので「寝坊してはいけない」とドキドキでした。前夜は心配しすぎて熟睡できず、朝5時半には目が覚めてしまいました。思いがけず時間ができたので、もう一度参考書を開いて見直しをしたり、水筒にコーヒーを入れたりしてから、少し遠い距離でしたが運動がてら歩いて会場に向かいました。早起きして試験会場に向かう自分がちょっと誇らしくて、鼻歌を歌ったり、道すがらお地蔵さんに手を合わせたり、なんだか楽しい気分でてくてく歩いて行きました。

会場に近づくにつれ、少し不安になってきました。受検者らしい人が一人も見当たらないのです。受付時間もとうに過ぎているのに、なんでこんなに閑散としているの?もしかして日程を間違えた??

会場入口に着くと、警備員さんから「今日の試験はなくなりましたよ。ホームページを見ましたか?」と声をかけられました。

「え!?」 ……私、絶句……「確認していません。中止ってことですか?」
「次からはホームページを確認してから来てくださいね。」と警備員さん。
「他に来られた方は?」
「いらっしゃらないですね〜。」

もう、恥ずかしくて穴があったら入りたい。数千人もいる受検者のなかで、私だけが会場に現れたなんて。

確かにコロナウィルスのこともあり「事前にホームページを確認してください」という文言をどこかで見たような気がします。けれど、私世代(と決めつけるのはよくないかもしれませんが)は、受検票が紙で届いたら、もう、それがすべてなんです。受検票を見て持ち物チェックして、受検票を見て時間をチェックして、その受検票を大事に大事に握りしめて試験会場に向かう……そういう習慣が身体に染みついているのです。

というわけで、数十年ぶりに張り切って出かけた試験は未受検に終わりました。(今後の対応については調整中とのこと。)

しかし、ドキドキしながら準備したり、早起きして試験会場へ出かけたりした自分は、まるで学生時代に戻ったみたいで少し楽しかったのでした。

まあ、よしとしよう。




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