料理をしない人々と料理しすぎる私

年末年始、SNSでご馳走の数々を見ると「品数多っ!」と驚くんだが、考えてみれば、私も長年そんな風にしてきたんだよね。すっかり遠い世界になったことを実感。

何しろシェアハウスの皆さんは、コンビニ弁当、お惣菜、レトルトや冷食をレンジでチンがほとんど。ご飯さえ「面倒くさい」と炊かずパックご飯をチン、カット野菜でサラダ。フライパン一つでおかずを作る人、麺類を茹でる人は「料理をする方」にカウントされる。ワンディッシュ、ワンプレートはデフォルト、というか、皿を使う人の方が少ないんじゃないかな、容器から直接なので。オール外食の人もいる。
そんな風景を見慣れてしまい、何皿も手料理が並んでいると「おかしいんじゃないか」「作りすぎじゃないか」「作ってる時間や片付ける時間が無駄じゃないか」と感じるほど、感性がおかしくなってくる(笑)

そんな中、みじん切りしたり、圧力鍋で煮込んだり、揚げ物したり、トルティーヤやピザを皮こねて作ってる私は、ちょっと異常な人(笑)の域に入ってる。そういう人は普通、シェアハウスというライフスタイルとらないよね、多分。
でもお陰で、キッチンは私の独壇場(笑)。三口コンロ、オーブン、トースター、電子レンジ、電気ポット、炊飯器を縦横無尽に駆使し、やりたい放題。時に魚焼きグリルやフードプロセッサーも使うよ。それら全て備え付けだから、買わなくてよかったしね。
時間も自由人なので、会社員の人達が帰宅して使うアフター10や、飲食業の人達が遅く起きてきてブランチ食べるランチタイムなどを外して、空いた時間に料理するんで。
野菜を炒めて煮込んでフードプロセッサーかけてポタージュ作ったり、スパイス多種のインドカレーを作ったり、ひき肉こねてハンバーグ作ったり、一人分でも何でも作るよ!ただし、基本ワンディッシュ・ワンボウルだけどね。
シェアハウスを選ぶ際に「思う存分料理ができること」を必須条件にしたが、その判断は正しかったと思う。

私は、家庭の主婦の品数沢山の手料理の常識から、単身者の品数一つで出来合いのものの常識の狭間で、どこにも属さない中間の不思議な形態をとっている。

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