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移住のネック、交通と不動産情報とコミュニティについて市議さんと語る!

自転車でいつもの道を通りかかると、とある古民家オフィスに人がいます。移住支援の不動産屋さんから今期市議会議員になった成本崇(たかし)さんの事務所です。
すーっと通過しそうになったところで、ふっと引き返す。議会の仕事が忙しくて最近はほとんどいないとおっしゃっていましたし、私はその時別に急ぎの用事もなかったし、これは千載一遇のチャンス!と思って、少しだけお話しさせていただきました。
PCに向かって何か作業中だった成本さんはお忙しいはずなのに、突然の私の来訪も快くお話ししてくださいました。

成本さんは海辺の街・牛窓(うしまど)に移住してきて20年。空き家を借りてリフォームし賃貸に出すという、大家さん業をずっとなさっていましたが、個人でできることに限界がある、と感じて瀬戸内市議選に出て、無事議員さんになったばかりです。
私も、ただ同然で放置されている古民家を買い取り、リフォームして、売ったり貸したりする仕事をしたい、と思い始めていたので、参考にいろいろ聞こうと思ったのでした。

バス便が減ってしまうのを阻止してくださったのは成本さんのお陰!地域活性化の鍵は、公共交通機関にある、ということを改めてお聞きしました。
次のダイヤ改正で、今ある邑久(おく)駅-牛窓便は、完全市営化される見込みだそうです。今片道460円のバス代が、100円200円になり、皆んながもっと使いやすくなる。
私は車を買ったり維持したりすることを考えれば、往復920円って安いと思っていましたが、例えば通勤通学で毎日使うとか、家族の人数が多いとか、または年金暮らしで経済的余裕があまりないとか、地味に高コストで、使いたくないな、と思う方々は多いんでしょうね。
岡山県民なら皆車で来るけど、例えば東京や大阪など遠くから観光に来る人たちにとっては、100円200円のバス代は手頃に感じられるでしょうね。
公共交通機関(バス便)から地方活性化を考える、大事なポイントです。

牛窓には空き家がすごく多いこと、不動産情報に載らない(載せない)こと、移住希望者も多いこと、牛窓は魅力の高い土地であること、などなど、私がこの1,2年の移住活動の中で感じたことを、成本さんもお分かりになっていらっしゃいました。
貸したい人と借りたい人、売りたい人と買いたい人、住んでほしい人と住みたい人との、マッチングがうまくいってないとのことで、これは日本全国過疎地域は共通して問題になっている点です。私も、成本さんも、そこにボトルネックがあることを分かっており、またそこに商機(ビジネスチャンス)があるという認識も共通していました。
ただ理想を掲げて「地域活性化」を謳うのではなく、マネタイズ(収入になること)を考えないと、人は動かない、という意見も一致していました。
まずは、私が関わりたいと思っている、不動産業、リフォーム業は、ビジネスチャンスであり、真っ先にマネタイズできる業ではないかと思いました。

また、泊まりがけで物件探しができるような、そんなに高くない宿泊施設がもっとあってもいい、とのご意見でした。これも移住先での事業の一つになりますね。
私はその方法で理想的な移住ができたので、そういうスタイルの移住先探しをもっとアピールしてもいいな、と思いました。

ただし、単に人が来ればいい、というのではなく、地域と交流し、尊重するのでなくては、ともおっしゃってました。
私は地域の歴史や文化をリスペクトし、地元の方々と仲良くなることが、移住の目的、魅力の一つだと思っていたので、それ以外の発想はなかったのですが、移住者の中には、自分が住む暮らしが快適であれば後はどうでもいい人、田舎の人は人がいいから都会から来た人を無条件に歓迎すると素朴に考えてる人、人付き合いが苦手で都会を離れて自分のペースで暮らしたい人、などもいると聞きました。
田舎暮らしを快適にやっている私からしたら、そんな態度はとんでもないこと!土地だけ買って、家だけ建てて、地元の行事に参加せず、地元のコミュニティに混じらず、人付き合いしないなんて、そんな奴等は来なくていい!転入の条件に課してもいい、移住してくるなら「試験」を設けてもいい🤣とすら思いました。モノ(土地や家)をつなぐだけでなく、真にその土地を愛し、その土地に溶け込み、その土地を活性化していく活動、仕掛け、仕組みづくりが必須なのではないか。そんな「移住促進」ができたらな、と考えさせられました。

牛窓は微妙に人は増えています。今度、また新しい飲食店ができるとのことでした。観光客目当ての、便利な場所です。今工事中だそうです。
美味しいお店が増えるのは、住んでる人間にとっても歓迎です💕
こういう、飲食店をやる人にとっても、いいビジネスチャンスではないかと思いました。

古民家再生・不動産業について質問するつもりが、もっと幅広い話になってしまいました😅
岡山に来て2年、牛窓に来て9ヶ月、「移住したかった」都会の人間の側から、「移住したい人を迎え入れる」地方のポジションに、着実に進化している自分を感じました。

思いはあるけど、何をどうしていいか分からない私にとって、志は同じ方向で、経験も実績も大先輩の成本議員さんと出会えたことはとても心強いです。ありがとうございました!>成本さん

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