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映画みたいなそれ

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1本の映画をピックアップして書く映画エッセイ
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#おすすめ映画

Essay|この先に見る未来に

少し先の未来を見ることは、今の私たちをうんと勇気付けると思う。 幼い頃、こんなことがあった。母のいたずらか思惑か今となってはわからないが、私は5歳か6歳の(それすらうろ覚えだけど)お誕生日プレゼントに「ついておいで」と当時住んでいたマンションから少し歩いた先の、ある一軒家に連れて行かれた。 連れて行かれた先は、小さな個人でやっているピアノ教室。物がもらえると思い込んでいた私にとって、見知らぬ場所に連れられ「これがプレゼントだよ」の意味がまったく理解できなかった。 わからな

Essay|憧れの人。

わたしの憧れの人は、みな料理上手だ。 暮らしを慈しむその眼差しに、その実利的な日々に、わたしは焦がれ続けている。ポーズでも何でもなくさらっと作ってしまうそれ。しかもただただ食べる相手を思ってることが伝わってくる手料理に、心底惚れてしまう。 かく言うわたしは料理上手ではない。 料理を作っている時、味見をするのを時々忘れてしまうし、火のコントロールもどうにも甘い。なんだったらすぐよそ見をしてしまう。でも料理をするのは好きだ。 もっと言うとキッチンに立つ、そのことが好きだ。