見出し画像

女性向けキャリアスクールの、その先へ。10年後のキャリアのスタンダードに、SHEはなる。

18億円の資金調達を実施

この度、SHEはシリーズBで約18億円の資金調達を実施した。

<新規投資家>
・MPower Partners Fund
・SIG Asia Investment, LLLP
・株式会社マイナビ
・BRICKS FUND TOKYO(三菱地所株式会社)
・千葉道場ファンド

<既存投資家>
・ANRI
・KDDI Open Innovation Fund 3号

今回は日本のVCだけでなく、海外のVCにも参画いただいたりと、我々として初の試みも多かったのだが、スタートアップ冬の時代と言われる現状にも関わらず、SHEの未来の可能性を信じてジョインしてくださった株主の皆様には感謝しかない。

「SHEって資金調達する必要あるの?」とよく聞かれる。
「今のスクールビジネスを小さくやるなら、利益も出るだろうし、そんなに投資が必要なビジネスモデルでもないんじゃない?」と。

ただここで声を大にして言いたいのは、「SHEは単なる女性向けのキャリアスクールで終わるつもりは毛頭ない」ということ。

別に私たちは”女性だけ”をなんとかしたいわけではない。
“スクール”をやりたいわけではない。

今日はそんなSHEに持たれている典型的なイメージを覆すためにnoteを書いている。


創業当初からキラキラ女子のスクール、と言われ続けてきた

キラキラ女子という言葉(もはや死語?)を皆さんどういう意味合いで捉えているだろうか。
ググってみると、「オシャレに敏感で、仕事もプライベートも充実させている、素敵な女性」という定義が出てきたが、実際はもう少し揶揄めいたニュアンスも混ざっているように感じる。

なので、SHEを始めた当初から色々な人に「キラキラ女子だねw」と言われて、馬鹿にされているような、非常に悔しい思いをした。

投資家や初めて会った人に、事業を少し説明しても「へー、なんかスクールね(しょぼそう)(興味なし)」って感じで軽くあしらわれたことも数知れず。

ひとつの転機になったIVSでの優勝

そんな中、ひとつ潮目が変わった出来事があった。
去年11月、IVS LaunchPadでの優勝だ。(もう一年前なんて早すぎる...)

採用と調達PRのために出ようと決めたIVSだったが、それまでビジネスピッチコンテストやカンファレンスへの参加経験はほぼ0だったのと、前述の通りSHE=弱小スクールビジネスだと思われがちだったため(笑)、事前の優勝候補には全然入っていなかったと思う。

ただ出るからには絶対に優勝すると決めていたため、とにかくツイッターでもプレスリリースでも一番最初の予選でも「優勝します!」と周りに宣言しまくって引くに引けない状況を作った。
過去の優勝者・入賞者のプレゼンを全て分析し、一度作った資料も何度も何度も白紙にして作り直した。埋もれないように誰もやってないことをやろうと、現地に応援団を集め、SHEオリジナルの横断幕を作ってもらったりした。2週間前からほぼ全ての会議を任せ、土日も深夜もプレゼンの磨き込みを行った。とにかく「これならいける」と自分が自信を持って言えるまで、一切妥協しなかった。
結果、応募最多の150社中、優勝することができた。

その時私はプレゼンの最後にこう言った。
SHEは日本の国力を上げるインフラになれる存在である、と。

画像1
画像2

私は心からこれを信じて、ずっと会社を運営してきた。

全15社のプレゼンが終わった後に、審査員の皆様から総評コメントをいただくのだが、複数の方がSHEの名前を挙げて
「"社会的意義"と"経済合理性"の両立が今後どんな会社も重要であること」
「真のサステナブルな時代が来た」
と、仰ってくださっていた。

SHEはよく「いい事業だね」と言われる。
ただ、それは、好きではない人を褒める時に「いい人だね(付き合う事はないけど)」という断り文句と同様で、女性活躍などの社会的意義の側面はすぐ認めてもらえる一方で、「ビジネスとしての成長可能性」つまり「儲かりそう」というイメージは持たれない、というのが実情だった。

ただ、私たちはNPOをやっているわけではなく、あくまでスタートアップをやっている。
だからこそIVSでは、SHEが”ビジネスとして面白い”スタートアップであるという認知に変えてもらえた手応えを感じ、非常に嬉しかったことを覚えている。

そして実際にこのIVSを転機に、明らかに投資家や金融機関の方からの目が変わった。声をかけていただける機会も格段に増えた。

実は今回投資参画いただいた、リードのMPowerキャシーさん、千葉道場の千葉さんも、この時にIVS審査員をしていただいたご縁から今回の投資に繋がっている。

ソーシャルグッド ✖️ 経済合理性 の両立によって今までにないインパクトを生み出す。
これは私が会社経営を続けるにあたって、ずっと向き合っていきたいテーマであり、今回の資金調達はまさにその部分が評価いただけたポイントだと思っている。

ではそんなSHEが次に目指すステージは、どんな場所なのか。

私たちが次に目指すステージ

私たちは今回の資金調達を皮切りに、SHEを、「"学ぶ"と"働く"が循環する、日本最大級のキャリアプラットフォーム」にしていきたいと考えている。

簡単に言うと、"SHEでやりたいことを見つけ、その為のスキルを学び、SHEのプラットフォーム上で学びを活かした仕事を受注でき、生計が立てられる状態までをシームレスに実現すること"である。

画像3

今のSHEは、「学んで終わり」という人がまだまだ多い。
“転職したら、フリーランスになったら、起業したら、SHE(学び)は卒業”と考える人が殆どだが、本来はそこからがキャリアのスタートではないだろうか。

人生は学んで働いての繰り返しである。

働く中でまた新しく学ばなければいけないことが出てきて、働いたお金を学びに投資して、人はどんどん成長していく。

だからこそ、私たちは今後「学ぶ」のみでなく「働く」の領域に更に染み出し、より一貫性をもって、一人一人の理想のキャリアに伴走していく。

画像4
※具体的なイメージユースケースとしては以下
デザインを学び、学んだスキルでコンペやアシスタントデザイナーなどの仕事に挑戦(SHEから機会提供)⇨マーケ知識の必要性を実感⇨新しくマーケやUIUXを学び、キャリアチェンジへ⇨また繰り返し
画像5

今、人材業界には様々な課題がある。

例えば、人材紹介の不。
人材紹介ビジネスは基本的にお金の出処があくまで紹介先のクライアントなので、決定数などのKPIを追っているとどうしても求職者ファーストになりきれない側面があったり。

信用が可視化されていない不。
(今でこそリファラルリクルーティングなどが一般的になってきてはいるが、)今までは自己PRが上手い人が仕事を獲得できる世界。
実直に誠実に頑張る人の価値が可視化されづらい世の中だった。

また、人材の流動性が増える中で、会社が個人にかける研修費もどんどん減っている。
自分で学びに投資しないといけない時代だ。

SHEが学び〜働くまでを一貫してサポートすることで、上記の課題を全て解決するポテンシャルがあると強く感じている。
例えば人材業界のお金の構造は、SHEは求職者側からお金を頂き斡旋するモデルなので顧客ファーストな体験を築ける。信用の可視化は、SHEの熱狂的なコミュニティ活動の中でデータを可視化できる。会社が個人に研修費をかけられなくとも、SHE上で自分で学び稼ぐことができる。

他人や会社に自分の人生の手綱を握らせるのではなく、自分の可能性に自分でお金を払って投資して、コミュニティの中で信用・信頼を獲得して、努力が正当に評価されて仕事に繋がり、人生が豊かになっていく

そんな最強のキャリアプラットフォームが、私たちなら作れると信じている。(し、何なら今これを読んでるあなたに一緒に作って欲しい。)

今までも、業務斡旋や人材紹介など、学んだ後の出口作りはどんどんやっているが、まだまだこんなものじゃ足りない。
理想としては、ユーザーがSHE上で稼いだお金でSHEの受講料をまかなうことで、実質受講料が無料になるくらいのお仕事供給を提供し、すべてのユーザーのキャリア開発の実質負担コストを無くしていくことを目指す。

より具体的にどんなことをやっていくかの詳細は、ぜひ【下記のdeck資料】を見ていただきたい。


そして誰も取り残さない、新しいキャリアの形を作っていくのが、私たちの資金調達を終えた次のステージである。


創業からずっと変わらないビジョン

つい先日、あるメンバーから嬉しい言葉をかけてもらった。
現在SHEでは、会社と自分のビジョンを紐づける「ビジョンプレゼン」なるものがあるのだが、その過程でそのメンバーはこう思ったのだという。

画像8
画像8
・さまざまなメンバーのビジョンプレゼンを聞く中で、個人のビジョン=SHEのビジョンとぴったり重なっている人が改めてすごく多かった。
・多くの会社がビジョンを途中でアップデートする中で、SHEは創業から一貫してビジョンがブレていない。
・これだけ、個人のビジョンが会社のビジョンになってしまうくらい強いビジョンを、何の箱もサービスもない時に掲げて、今も変わらずにあることが凄い、と。

その言葉を聞いて、単純にすごく嬉しかったと同時に、確かに目指すところは6年前から全く変わっていないとも思っている。

一人一人が自分にしかない価値を発揮して、熱狂して生きる世の中を創る
「そのために、私たちは、全ての人が自分らしい生き方を勝ち得るための解放の伴走者になる。」

お気づきだろうか。
このビジョンやミッションには、女性という言葉はひとつも入っていないのだ。
あくまで女性というのは、"変革"の象徴であり、まず一番最初に着手した”不均衡の是正”の対象なのである。

私たちが相対している課題は、女性に限ったことではない。自分の理想のキャリアを見つけ叶えたいのは、性別も国籍も超えてあらゆる人の願望だと思う。

画像9
↑SHEコーポレートサイトの一文。ジャンヌダルクは変革の象徴。世界の新時代はいつも、固定概念にとらわれない自由な発想と違和感を変えようという強い想いによって創り上げられてきた。

女性向けキャリアスクールの、その先へ。10年後のキャリアのスタンダードに、SHEはなる。

だからこそ私たちはもう、単なる「女性向けキャリアスクール」は卒業する。

私たちの本質的価値は「変革」だ。

教育や金融、レガシーな業界の不均衡と格差を是正していき、本当の意味で一人一人が自分らしい選択をできる世の中を本気で作る。

そして、人々の可能性を解放するインパクトスタートアップとして、10年後のキャリアのスタンダードに、SHEはなる。

画像12
画像11

諦めるのはまだ早い

正直、自分が成し遂げたいビジョンや目標からすると、現在地はまだまだすぎて、たまに泣きたくなる。

けれど、私は足掻きたい。

人にキラキラ女子wとバカにされても
1000億なんて無理でしょwと言われても
私たちは大きな大きな夢を見ているし、いつかその景色が実現した世界を見れると信じている。

そのためにはもっともっと、強い仲間が必要だ。

このnoteを読んでくれた人の中で、私たちと一緒に、
「この国の可能性を解放したい」
「学ぶと働くの融合を通じて日本のキャリアを変えたい」
「日本の閉塞感を打破して日本人の自己肯定感をぶち上げたい」

そう思ってくれた人が、SHEの門戸を叩いてくれる日を、心待ちにしている。


絶賛採用募集中👇

☝️よく「女性だけの会社」と思われがちですが、男性も積極採用中です!

そして11月20日(日)、東京日本橋でSHE初となる、日本最大級の女性リーダーサミット「INNOVATIVE WOMEN’S SUMMIT」を開催します。
基調講演には小嶋陽菜さんや弘中綾香さんにご登壇していただきます!
この日しか味わえない豪華ゲストとの濃密な時間をお楽しみください。
サミット特設サイト:http://iws2022.shelikes.jp/


またこのサミットを共創する協賛パートナーを募集しているほか、法人チケットプランもございますのでご興味ある方はぜひ下記フォームからお問い合わせください。





読んでいただいてありがとうございました🙏 よかったらフォローをお願いします🤗 女性のキャリア、スタートアップ/起業/経営、デザイン、結婚、夫婦のことについてゆるゆる書くつもりです。