元アイドル、"転生しない"日常。 #1
こんばんは、英莉です。
私はSOLというグループで活動していた元アイドルです。
2022年2月に解散し、一般社会に飛び立ちました。
現在はそれなりに有名な企業で、少し変わった営業職をしています。
先日、アイドルのセカンドキャリアについてツイートしてみたところ、非常に多くの反応をいただきました。
私がちょっと意外だったのは、現役アイドルさんからもたくさんいいねをいただいたこと。
アイドルの中で、成功できるのはほんの一握り。
特殊な環境の中で歳を重ねていく怖さ。
やっぱりみんな将来が不安ながらも今を全力で生きてるんだな、と。
私自身、普通に働くにはどうすればいいか全く分からないところからのスタートだったし、そもそもどんな仕事がしたいのかも全くわかりませんでした。
結果として、自分がやりたいと思える職に出会い(拾ってもらえ)、社会人の基本から学びながら楽しんでいます。
いま輝いているアイドルさんがいつか社会に出たいと思った時に
「そういえば普通に就職したやついたな」と思い出していただいて
少しでも参考に(?)していただけたらと思い、私の就活について投稿することにしました。
現役時代に応援してくれていたファンの皆様への近況報告も兼ねて!
何回かに分けて連載します。
当時は相当やられていたのでおかしな文章かもしれませんが、
楽しんでいただければ幸いです。
0.はじめに
※この文章は、就活を始めたばかりの2023年6月ごろに書いたものです。
現在とは考え方が異なる部分もありますが、当時の葛藤をそのままお楽しみください。
皆様、お久しぶりです。
元SOLの英莉です。
めっきりSNSを離れてしまいまして。
心配をかけていたら申し訳ないです。
唐突に久しぶりに最近の自分について文章で残すことにしました。
文章は残るからね。将来見返して「こんな時期もあったな」となりたいのです。
あと一番の目的は、私を応援してくれていた人たちに私の現状を聞いてもらって、社会人の先輩としていろいろ意見を聞かせてほしいんです。
というわけで、こんな私の近況報告は何回か続くと思います。
しばしお付き合いください。
私が近況報告をあまりしていないのも、あまりにも日常に“動き”がないからなんですよね。
日常に、報告できるような大きなイベントがない。
ただひたすらアルバイトしています。(めっちゃ一般人ぽい)
自撮りももうしばらくしてないので、この間久しぶりに撮ろうとしたんですが全然うまく撮れなくてやめました。
まあわたし、一般人だし。
さて、”転生”といえば、ご存知の通り
『元アイドルが違うグループで再デビューする』こと。
なんと同じグループだったメンバーは私以外みーんな転生しました!
最初は「え?私だけ?!」って驚いたけど、
気持ちはすごくわかる。アイドルって最高だもん。
否定する気持ちは全くなくて、むしろ羨ましいよ、正直。
私だけずっとあのグループのことを思い出して生きているけど、
他のメンバーには新しい思い出がどんどん増えていく。
なんだか私だけ2022年2月に取り残された気分だ。
それでも私は、違う道を選んだ。
そんな”転生しない”道を選んだ元アイドルの日常について、つらつらと綴っていきたいと思います。
文章書くのも久しぶりだから読みづらかったらすみません。
1. 未来を、どうしようかな?
去年アイドルを卒業した直後は、燃え尽き症候群のようなかんじで
「しばらくゆっくりしよう。その後のことはその時考えよう」
と思っていましたが、
気付いたら1年以上が経っていました。
そしてついに『その時』がやってきたのです。
5月あたりから、「これからの人生どうしよう?」と真剣に考える時間が増えました。
基本的に深く考えないタイプの私にとって、結構ヘビーな問題。
だって、これから就く仕事によってその後の人生が変わってくるんだよ?
もはや『人生の方針』を決めなきゃいけないんだよ?と。
そんなもの、その時の流れに任せておけばいいと思ってたのに。
何もしてないから、私の周りには何も流れてないんだが。
ただ、時間だけはすぎていく。
めちゃくちゃ悩みました。
就活って何からしたらいいの?
私は何がやりたいの?
私は何に向いているの?
…本当にアイドルに未練はないの?
こんな自問自答を繰り返す日々。
まあ当然そんな簡単に答えは出なくて。
ただ、もうそろそろアラサーの仲間入りなお年頃。
中学・高校の友人はまさに『第一次結婚ラッシュ』!!
ついにきたか!
とちょっと面白がるものの、さらに自分の人生について悩まさせる。
私もいずれはその二文字について考えるときが来るのか。。
(元オタクたちに見せる話題としてはちょっとあれなのですが。)
次またアイドルを選ぶとしたら、当然スキャンダルになるようなことやファンを悲しませるようなことはだめ。
そして真剣にやる以上、最低でも3年は続けたいと考えた時に、
「私には転生を選ぶ覚悟がない」という結論に至った。
女性には、タイムリミットがある。
年齢的な部分と、身体的な部分において。
私は、一般人としての幸せを諦めたくない気持ちが思っていたより大きかった。
もはや「普通」なんて存在しない最近の社会ではあるが、「普通の幸せ」ってどんな感じだろう?と今更ながら興味が湧いてしまったのだ。
アイドルという普通でない幸せをたんまり享受しておいて、不思議なものだわ。
まあそんな要因もあり、普通に働いて普通にお給料をもらうのが一番合理的というか
普通に働いて経験を積むことが、今の自分が一番すべきことなのかもしれないと思い始めたのです。
いつか社長になりたいってずっと思ってきたし、それを諦めるつもりはさらさらないのだけれど、今は何もアイデアとかないし。
あと、占いだと晩年に成功するって書いてあるし。
一旦社会人を経験することで得られるものは大きいのではないかと思っています。
そしていざ、就活の難しさにぶち当たるわたし。
これについては次回詳しく書きます。
求人サイトを眺めながら、
『見込み残業40時間分?!なんかしらんけどやばそう!』
『年間休日90日?!他のところは120日…?どんくらい違うんだ?』
そういえばオタクたち…
平日のライブも行けて、月に何度もライブのチケット代出した上でチェキ撮る財源もあって…
……?
オタクたちって一体何の職業をしているんだ…?!と思ったわけです。
やりたいこと第一位がアイドルだった私にとって、
それを叶えた後に何がしたいかなんて本気で分からないし思いつかなくて。
でもここで一旦本気出さないと、いずれ後悔する気がするんです。
「同級生のみんなは大学3年生くらいでこのフェーズを乗り越えたのかな」、
と考えると自分の出遅れ感と未熟さに呆れて落ち込むけど、
その時の自分が一番やりたかったことを選んだ結果だから。
あの頃の自分を否定するようなことは絶対しない。
アイドルになったことは絶対後悔しない。
夢を叶えて、たくさんの愛をもらって、たくさん頑張った尊い時間。
あの時間があったからこそ、今の自分がいるのです。
次もそんな後悔しない選択ができるように。
きっと次の人生について思い悩むべき時期が来たんだな。
しばらく、夢のカタチを探して泣いたり笑ったりしてみることにする。
次回、「元アイドル、はじめての就活」
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