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道端

東京のど真ん中で育ったけれども、道端の小さな植物や季節の草木が好き。あ、ぺんぺん草だ、と思ってつい写真を撮った。

子どものときは、先に手に取ってぺんぺんさせていただろうに、今は懐かしむ気持ちと写真を撮ることが先にくる。

懐かしいな、って思えるだけ嬉しい気持ちなのだけれど、いつから自分の手に取ることを少し、先延ばしにするようになっただろう。

目線もなんだか高くなってしまって、ナズナ草原に大喜びしていた頃から、妙に変わった気がするな、とふと切なくなった。

植物が好きなのは、両親がせっせと自然の良いところへと連れていってくれたことと、自分でも草花を育てながら「スミレが咲いたよ」と教えてくれる母の日々の言葉と、『小さな恋のものがたり』の三本柱と思う。

いずれも大切な原点。今、それらをどんなふうに更新できるかな、と思う。

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