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私がこの国を選んだ理由

私は今ニュージーランドと言う南半球のオーストラリアの横にある
小さな国に住んでいる。

総人口は550万人
横浜市の総人口と同じくらい。福岡県の総人口変わらない。
小さく田舎な国に住んでいる。

ただワーキングホリデーに関しては、英語圏で人数制限も無く
他の国に比べ治安がいい為選択肢の一つに入る事が多い。
ただ、人口も少ないしオーストラリアやカナダほど都会ではないし
娯楽もほぼ無いに等しい。

私がこの国に来たのが2015年。
日本では各コンビニでドーナツ戦争が始まったくらいの年代。
ここにたどり着いたのにも、長いストーリーがある。


私は日本でレストランで働いていた事がある。
その時まだ私は10代から20代に差し掛かるくらいだった。
その時に仲良くなった男の先輩がいた。
その人は1回りくらい年齢は離れていたが、バイトに気を使い、
ヘッドシェフにきをつかい、言わば中間管理職だった。

その先輩とはなんだか気が合った。
なぜなら、私も人に気を使いすぎてしまうタイプの人間で、
自分を犠牲にしてまで他人を優先させてしまう傾向にあり、
そのくせ、分析主義で全てのことを分析してしまう癖があったから。

悩みのある時は深夜からうすら明るくなる朝5時くらいまで
ファミレスで悩みを聞いてもらった事もある。
今じゃその悩みはなんだったのか思い出せないが、10代の私にとっては
深刻な悩みだったのなと思う。

その先輩は妻子が居たし、私も奥様とは一緒に働いていた。
なので、とっても仲良しで大好きだったが、恋愛感情を抱くことは
無かった事をここで明らかにしておこう。

その先輩は休みの日に友達の服屋さんを紹介してくれたり、
彼の友達の美容院を紹介してくれたり、
私が、カメラに興味があったら友達のカメラマンを紹介してくれ、
カメラアシスタントの仕事までくれた。

そんな彼とその友達の共通点は
彼自身、そして彼の友達みんな
ニュージーランドにワーキングホリデーに
行っていたという事だった。

私は彼に
『ニュージーランド行ってみな、人生変わるから。』
と言われたあのタバコくさいレストランの休憩室の事を
きっと一生忘れないだろう。

今思い返してみれば、自分はそんなに悪い人生は過ごしていなかったし。
高校のクラスの中では人気者だった。
しかしずっと自分に自信がなかったし自分を変えたかったし、
変えるチャンスが欲しかった。
普通が嫌だったし、人生を変えるチャンスがあるならと思い
英語は本当に大っ嫌いだったけど、ニュージーランドに行く事を
決めた。

ここまで聞くと荒てな宗教勧誘の手口に聞こえるが、
本当にワーキングホリデーに私が行くと決めてから
彼らは特に何も手伝うこともなく
「そーなんだー。楽しんでおいでー」
くらいの興味のなさだった。

そう決めた日からニュージーランドへの道はまだまだ遠かった。

なぜならその時私はまだ大学2年生。
私には休学という選択肢も、夏休み短期留学するという
選択肢も1ミリも無かったし、考えもしなかった。

そして昭和の頑固親父のうちの父がそれを許すとは
1ミリも思えなかった。


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