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【読書感想文】リスク許容度の把握方法が今まで読んだ本の中で一番わかりやすかった!『お金は寝かせて増やしなさい』

今回紹介するのは、水瀬ケンイチさんのお金は寝かせて増やしなさいです。

水瀬ケンイチさんは投資ブログ「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」を運営されている方。

山崎元さんとの共著『全面改訂 第3版 ほったらかし投資術』も今たいへん話題になっています。


今回紹介するお金は寝かせて増やしなさいは2017年に出版されたものですが、「自分のリスク許容度を知る方法」が大変役に立ちました。


本書の中にはいくつかその方法が書かれているのですが、私が「なるほど!」と思ったのは

・年間の貯蓄可能金額を計算して、その範囲を最大損失に耐えられる金額の目安とする考え方。たとえば年間50万円貯蓄できる家計であれば、最悪50万円の損失なら1年でリカバリーできるのでよしとする。

・「あなたの100万円がいくらまで減ることを許容できますか?」という質問に対して、「1円も減らしたくない」「5万円までなら許容できる」「10万円までなら許容できる」「30万円までなら許容できる」「50万円までなら許容できる」「いくら減っても気にならない」というように、自分自身がどこまで耐えられるかを考える。

・株価が上がったときにプラスとマイナスを入れ替えて、同じだけ下がったら耐えられるか?と自問自答する。たとえば株価が急激に上がり1日で資産が50万円増えた日に、「50万円も儲かった」と喜ぶだけではなく、「もし50万円損したら耐えられるだろうか?」と逆の場合のことを考えてみる。耐えられないと感じるのであればそれは運用資産が自分のリスク許容度を超えている可能性があり、資産額や資産配分の調整が必要になる。

水瀬ケンイチ著『お金は寝かせて増やしなさい』より抜粋・要約

というあたり。

個人的に投資を始めて半年が経ち、値動きにはだんだん慣れてきたのですが、自分のリスク許容度がどれくらいなのかをはっきりさせられずにいました。その点においてかなり不安を感じていたのですが、上記の部分を読んで「じゃあ自分はこの金額くらいまでなら投資してOKだな!」と決めることができました。

また今まで何冊か投資関係の本を読んできて、リスク許容度について勉強してきたつもりだったのですが、正直どの方法も自分にしっくりくるものではありませんでした(「将来もらえる年金額から計算して〜」など、不確定要素が多くてイメージしづらかったのかもしれません)。しかし水瀬さんのリスク許容度についての説明は、投資を今年始めたばかりの私にもイメージがしやすく、リアリティがあるというか地に足が着いた考え方というふうに捉えられました。水瀬さんは私と同じ会社勤めの方なので、もしかしたら感覚が似ているというのもあるかもしれません(たいへんおこがましい言い方ですが)。

とりあえず、自分がいくらくらいまで投資できるのかということがこの本で分かったので、その金額まで毎月コツコツオルカンを積み立て続けようと思います。そして目標金額まで行ったら、そのまま積み立てを継続するのかどうするのかを一旦ちゃんと考えていきたいです。

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