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【読書感想文】 読みやすく超基礎的ながら、社会とお金の仕組みが1発でわかるやさしい本『すみません、金利ってなんですか?』

今回紹介するのは、小林義崇さん著の『すみません、金利ってなんですか?』です。

小林義崇さんは元国税専門官、現フリーライターとして活躍されている「お金のプロ」。

この本は「お金のことがまったくわからないまま大人になってしまった」という編集者が、小林さんにお金の疑問を聞いていくというもの。

本文が2人の会話形式で展開されていくので、非常に読みやすい1冊となっています。

●「わかっていたようでわかっていなかったこと」をフォローしてくれる

タイトルにもある通り、この本は「まず金利とはどういうものなのか」という説明から入ります。

たとえば

●金利はそもそも良いもの?悪いもの?
●金利が上がる時・下がる時はどんな時?
●なぜ銀行は預金に金利をつけるの?

など、基礎的なことからスタートします。

そこから、金利にまつわるあらゆること=過払金、日銀と金利の関係、ゼロ金利政策&マイナス金利政策、固定金利と変動金利はどちらがいいのかなどに話が展開。

「聞いたことはあるけどきちんと理解していないな〜」という部分もしっかり解説してくれている印象で、個人的には「かゆいところに手が届く内容だな」と思いました(ゼロ金利政策とか、どんなものなのかわかっていなかったので汗)


さらに本書は、金利以外にも話が及びます。

源泉徴収・確定申告、株・投資、税金、銀行、キャッシング、保険、年金、仮想通貨などなど。

本当にこれ1冊で、社会とお金の仕組みについてなんとなく理解できるって感じなんですよね。

でも「基礎的」と謳っていながら、「ええ!そんな制度あるなんて知らなかった!」と驚くことも多かったので、私的には目から鱗が落ちっぱなしでした。


●この本を読むまで知らなかった!私が知り得た情報

私がこの本を読むまで知らなかった情報は以下の通りです。

●収入のない親に仕送りをしている場合、扶養とみなされることがある(節税できる可能性がある)
●家を売却した時、確定申告で書類を提出すると売買で得た所得から最大3000万円控除が可能
●セルフメディケーション税制の対象商品(バファリンなど)を年間1万2000円以上買うと、所得控除ができる
●クレジットカードのキャッシング枠は、たとえば海外旅行で急に現金が必要になった際などにも使える(通常の借り入れ以外にも用途がある)

などなど。

私も投資信託をやり始めてからそれなりにお金の勉強してきたはずなのですが、この本を読んでまだまだ知らないことがたくさんあるということを知りました。

いつかどこかで役に立ちそうな情報にたくさん出会えてよかったです。

お金の知識に自信がない方はもちろん、お金については一通り勉強したという方も、仕上げとして読んでみてもいいかもしれません。

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