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一人ひとりの創造性を取り戻す「コンテクストデザイン」

今年の6月からflier book laboというオンラインコミュニティに参加している。もともとコミュニティ活動がしたいと思っていたわけではなく、Takramの渡邉康太郎さんが講師をしているbook campに参加したかったので入会した。全4回におよぶ講座も次の水曜が最終回となる。

学生時代、デザインに関心の高い友人がしきりに「Takram」「田川さん」と嬉しそうに話していたから、わたしもなんとなく感化されて知った気になっていたが、康太郎さんという人物にのめり込み(?)始めたのは超相対性理論というpodcastが始まってからだ。TAKRAM RADIOも毎週聴くようになって久しい。



『コンテクストデザイン』を青山ブックセンターから取り寄せたのは2021年6月のこと。この時期はコロナがまだまだ恐れられていて、ワクチンも承認前だったのでステイホームが基本だったし、緊急事態宣言や蔓えん防止等重点措置などが出されているあいだは意識的にリモートワークの割合を増やしていた。そんな閉塞感のなかでもなるべく内にこもらないことを意識していたが、本はつねにわたしの世界を拡張し続けてくれていた。


コンテクストデザインとは、それに触れた一人ひとりからそれぞれの「物語」が生まれるような「ものづくり」の取り組みや現象を指す。

『コンテクストデザイン』p.12

作者が作品に込めたメッセージやテーマ=「強い文脈」をきっかけに、読み手一人ひとりの解釈や読み解き=「弱い文脈」が主役になる。この弱い文脈の表出をこそ意図したデザイン活動が、世の中に不足している。コンテクストデザインは個々の弱い文脈の表出を促す。それは読み手を書き手に、消費者を創作者に変えることを企図するデザインだ。

同 p.15

コンテクストデザイナーという耳慣れぬ肩書きをもつ康太郎さんの考えにわたしは心酔し、自分もこの考えを学んで実践者になりたいと思った。第一期は気になりつつも見送ったが、第二期の募集がかかったので少し迷いながらも申し込んだ。
そこからの4ヶ月間、毎回出される課題に取り組みながら、自分なりに「創作」「つくること」「表現」について考え続けてきた。

サラリーマンとして週5ではたらくなか、複数のコミュニティに所属することは忙しくも充実した日々だなと思う。campのメンバーとも直接は会ったことがないけれど、一緒に課題に取り組んだり、考えたりする仲間として親近感をもっているし、出会えて嬉しいと思っている。

これまでに取り組んだ課題についてもnoteにまとめていきたい。

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