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愛はボっきを聴いて生きようと思った、今日

愛聴しております文学ラジオ空飛び猫たちは、毎週月曜の朝配信されます。本日は第10回。コーマック・マッカーシー「ザ・ロード」でした。ものすごく魅力的なダイチさんとミエさんお二人のトークで、幸せな朝の30分だった。これまでの配信でいちばん好きかも。これから何度も聴くと思います。

「ザ・ロード」は”もう終わってしまったあとの世界”で懸命に生きる父子の話とのこと。聴きながらふと、世界って簡単に終わることがあるよなと思いました。あるとき突然、あるいはじわじわと長い時間をかけて、自分の生きている世界が終わることがある。終わりに向かう「わたしの世界」で希望もなくて、明かりもない、そんなことはいつでも誰にでも起こり得るよなと思いました。
そんななか、どうやって過酷な現実に立ち向かい生きていくのか。そのヒントをくれる小説ならぜひ読みたい。このラジオのおかげで心の中の積読本が毎週増えていきます(笑)。

前回(第9回)は番外編だったのですが(何回かおきに小説の話ではない、箸休め的な配信があります)、そこでオススメのラジオについて語られていました。
わたしのオススメはなんと言っても前野健太のラジオ100年後。 

毎週日曜夜9:30からの30分番組なんだけど、次の配信までの1週間はradikoで聴けるので、つまらない洗い物のおともによく聴いてます。おかげで洗い物が楽しくなります。
それでさっき昨日の配信を聴いてたら、生きる気力がふつふつと湧いてきたんですよ。偉大な回だった。

*わたしの前野健太との出会いは以下の記事にて!

今年はみんな歳を取らないってことでいい。若い人の一歳って貴重でしょ? 学校行けないとか大変じゃん? 今年は全員歳とりません、ラッキーイヤーだからってなったら、本読もうとか映画観ようとかって気楽に過ごせるじゃんと。優しい。そうなってほしい。

亡き絵描きの友人の好きだったピアニスト・田中希代子さんのアルバムを目をつぶって引き当ててきたこと。そして思い出話。

リスナーからのリクエストで「愛はボっき」。映画「愛のむきだし」を見てこの曲ができた話。いやー、愛はボっきめっちゃ好きなの。泣いてしまう。レコーディングが大変で、その日精神的にダメで仲間の音が聞こえなくなっちゃって、ぬいぐるみを抱いて寝たって。

ここまできてわたしはビシバシに心のドアを叩かれていた。この1ヶ月、嘘偽りなく、大袈裟でもなく、思わない時はなかった。

前野健太のこのラジオ、教えてあげたかったな。「愛はボっき」聴いてほしかった。「適当に生きてます(笑)」って、それが本当でも、実は真面目でも、はたまた悲観的だったとしても。そう嘯く前野さんの話を聞いて適当もいいなと思えてたとしたら、もしかして今もあの素敵すぎる笑顔をつれて、生きていられたのかも知れないな。

今はみんな打ちひしがれているし、想い焦がれているけれど、時間が経って、傷が癒えて、「あの時こうだったよね」「あんなこと言ってたよね」みたいなことを親しかった人が、交流のあった人が、もしかしたらテレビとかラジオとか、あらゆる場所で語れる日が来てほしい。

三浦春馬は、カラダこそ無くなってしまったけど、いつまでも話題の中心にいるべき人な気がする。

わたしもこれからもっと彼について語りたいから、そのためには生きてなくちゃと思ったりしたそんな今日。明日で1ヶ月。どうしたってつらいけど、今晩はもう一度愛はボっきを聴いてから布団に入ろう。そうだ、友達じゃがまんできないの映画いつ観にいこう。



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エリンギ
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