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ブレーキをアップデート

86/BRZは元々ブレーキの容量が足りてないと言われてます。
僕はあんまりそんな印象は無かったというか、ブレーキが足りてる状態を知らなかったのであんまり気になってませんでした。
というのも「ABS作動してるんだからタイヤがロックしてるぐらい止まってるんだろう」と思っていて制動力が弱いという印象が無かったんです。

ある走行会で知見のある人に運転してもらった時に『ブレーキ足りてないですね。勢いで制動距離が伸びてる感じします』という事だったんで、そうなんかな?と思い始めました。

色々調べてると、確かにある一定のタイム以上で走ってる人は何かしらブレーキに手が入っています。
キャリパーもディスクも交換してる人も居れば、ディスク径を拡大してキャリパーは純正のままという感じの人も居ます。

ブレーキのチューニングは非常にコストが高く、キャリパーとディスクを交換すると安くてもフロントだけも30万円ぐらいからしますし、前後セットで高額な物になるとゆうに100万円を超えていきます。

そんな中、僕が選んだのは…

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冒頭にもある、ブレンボの前後キットでした。
正確にはBiotという所のブレンボキットで、前後キットというかフロントキットとリヤのキットを別々で買った感じです。
かなり高額な部類ですが、見た目の印象も変わるので、機能分と見た目分で倍プッシュと言った感じでしょうか…

一言にブレンボと言っても色々種類があり、このフロントはF50と言われるキャリパーです。
リヤは少し前のインプレッサとかに使われている物と同じです。
ディスクは前後とも2ピースの340mmになります。

この辺りは流石86/BRZ、大量にキット品が各社から発売されており、これにするまでにもかなり紆余曲折ありました。

というのも、デカければいいという物でもなく、前後でもキャリパーとディスクサイズのバランスがあり、すべて効き方や効きのバランスに影響するからです。

ただ単にデカいと良くなるのは熱に対する許容量のみです。
効きに対してはデカすぎると制動力も強くなりすぎて乗り難く、熱の影響も走る場所によって変わってくるので、熱で制動力の変化が大きいバッドは万能とは言えなくなります。
またインチの小さいホイールも入らなくなります。

もっとも効きに関してはパッドで調整できるので、問題は無いのですが、パッドのラインナップが少ないとそれも辛くなります。
ブレンボキャリパーであれば比較的パッド各社からのラインナップがあるのでその点はいいです。APやアルコンなども同様ですね。

前後バランスに関しては、偏ると荷重やグリップの偏りを招きます。
フロントが大きすぎると4輪のグリップで最大の制動力を得るのが難しくなります。
リヤが大きすぎると、オーバーステアを起こしやすく不安定になります。

なので、前後とも同じパッドサイズ、同じディスク径が理想とされるのですが、それがなかなか無い…
もっとも、車重の前後バランスがあるので、必ずしもそれが理想と言えるかは分かりませんが、少なくともディスク径は同じがいいという意見が多かったです。

購入したキットがどうかと言うと…

フロントキャリパーが4ポットなので、それなりにパッド面積が大きく、リヤは2ポットですから小さくなります。その点はフロント寄りとなるのですが、純正のバランスを思い起こしてみれば、同じバランスをしているので、100点ではないにしても悪くないと思います。

ディスク径は86/BRZにおいて330~350mmぐらいが良いらしく、そのサイズになるとディスクは殆ど2ピースを選ぶ事になります。
340mmというのは丁度ど真ん中で、17インチのホイールもビックキャリパー対応であれば使えます。
356mmでもギリギリ17インチが使えるという情報もありましたが、キャリパーとホイールの間にはある程度隙間が無いと放熱面が苦しくなるので、サーキットではグレーになりますね。

もっともこの辺りは”理想を追求すれば”という話なので、最終的にはコストとの相談という形になりますね。
エンドレスや制動屋のキットであればある程度バランスが近い状態で一式の交換が可能です。

一番安価な方法としては、キャリパーは純正を使用して、ディスク径を拡大できる所謂オフセットキットを利用するのも手です。
KWMやBiotにキットがあります。Biotの物であれば342mmまで拡大できます。
フロントはキャリパーごと交換、リヤはオフセットキットという組み合わせも良いと思います。

キャリパーを交換するかしかないかはブレーキのタッチにも影響するようなので、もう『モノブロックのタッチじゃないと…』という人は、やはり大金をはたくしか無さそうですが…

どんなに安く済ませようとも普通に新品を使うと10万はくだらない代物ですが、機能のみに限定するか見た目も考慮するかで割とコストは選べるので、じっくり考えてみればいいと思います。

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