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密着荷重310kgプライマリースプリング 発売

ある意思をつなぐ為に、プライマリースプリングの販売をしていますが、この度密着荷重が310kgの製品を販売する事になりました。

https://erfahrung.booth.pm/


375kgをベースにそのフィーリングを極力変えないよう設計されており、販売前にテストを行いましたが、申し分ない結果で無事販売としました。

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これは今までの375kgより密着荷重を低く抑え、よりライトウェイトな車でもプライマリースプリングの効果を発揮してもらう為の物です。
そうした車へ375kgを使用すると、プライマリースプリングのセッティングとして理想的なセッティングが難しくなります。

1Gで密着しないプライマリースプリングのセッティングは、1Gでプライマリースプリングが密着しない事が重要ですが、バンプタッチが起こるまでに密着する事もとても重要です。
そうならないと、ただメインスプリングをバリアブルレート化してレスポンスを間延びさせてるだけとなるからです。
密着すればいいからと言って、ダンパーのストロークがやたら長しても同様ですので、この辺りがこのセッティングの難しい所です。

メインスプリングのレートに移行させるタイミングは、使う人のメインステージがどこかによって変わりますし、そもそも好みのフィーリングが何かによって、プライマリースプリングが選択肢にならない事もあります。
そうした好みの部分はさておき、純粋な機能面で言えば、LSDや減衰力に頼らず一番トラクションが稼げるセッティングが、プライマリースプリングを使用した車高調のセッティングだと思います。

理由としてはやはり合成レートの高さでしょう。
シングルでロールを減らそうするとレートが高くなりストローク不足。じゃあレート低くするとレート不足。ヘルパーを使用すればストロークは補えますが、トラクションへつなげるためには適正な減衰力が必要になります。
適正な減衰力がダンパーに備わっていない場合、減衰の仕様変更となります。減衰の特性も乗り心地に影響する部分ですので、固くなっては乗り心地を損なう。
そこでプライマリースプリングです。

プライマリースプリングを使用すれば、レートが高くなってもストロークを確保する事が出来、プライマリースプリングが密着すればメインスプリングのレートに移行してロールを押さえます。
プリロードを掛ける事も無く、高い合成レートで接地させる為、トラクションに対する減衰力の依存も少ないです。
オマケにメインレートは高くなっても街乗り走行は基本的に合成レートで作動するので、バネによる乗り心地の悪化を抑える事が出来ます。
プライマリースプリングを使用できる条件のダンパーであれば、一番仕様を変えずに幅広いフィーリングのニーズに応えるセッティングができると思います。

残念ながらバネの価格としてはかなり高額にせざるを得ない状態ですが、それ以上に高額なパーツや試行錯誤をしなくても無難に収めることができる都合のいいパーツだと思っています。

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