tha BOSS 「YEARNING」『IN THE NAME OF HIPHOP II』

職場では年下が徐々に増え始め、持つ仕事もポジションも重くなり能力に不相応な気がしてならないここ最近ですが、2023年も4月になり、そんな僕を最高に励ましてくれるアルバムがTHA BLUE HERB RECORDINGSからでました。

北海道は札幌を拠点とするベテランラッパーtha BOSSによるソロアルバム『IN THE NAME OF HIPHOP II』から「YEARNING」。

DJ CELOLYによる爽やかなトラックに、tha BOSSのどっしりとしたラップ。昨今のRAPと比べるのはナンセンスかとは思いますが、酒に女に金にドラッグ…といった享楽的なノリでオートチューンバリバリのラップでは味わえない感動があります。
tha BOSSの長い長いRAPPER人生の中で積み上げてきたものがあるからこそ書ける歌詞であり、多くの人の胸に刻み込まれれる曲に仕上がっているんだなと思います。

正直なところ、20代の前半はtha BOSSの単調なラップが苦手で一度は聴くものの繰り返し聴くまでに至らなかったのですが、ここ最近、齢を重ね(まだまだ若いと言われるのは承知の上ですが…)、日々の業務を重ね、人との出会いや別れを重ねるうちにtha BOSSのラップが、リリックがスッと染み渡るように聴こえるようになってきたと感じます。
これから人生の中で様々な辛酸を舐めることがあると思います。そんな時にこそ、重く、そして優しく響く、そんな一曲です。

アルバムでは、多くのベテランラッパー(かつてはビーフともなったMummy-D)を客演に迎え、かなり豪華な面々が並んでおります。ゆっくり聴いていきます。


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