【繋がる】摂食障害で使える公的制度 就労編その1(復職まで)
ここでは、課題の1つである摂食障害と「仕事」について考えてみます。
障害者手帳を習得することで使える公的制度や、よく聞く単語を説明していこうと思います。
障害者支援に関しての記事は別途あります。
リワーク支援(復帰支援)とは
障害者職業センターや医療機関などで行われているプログラムです。
障害者手帳を持っていればどれも利用可能です。
生活を整える、復職へのリハビリ、体力をつける、過食衝動を抑えるために人の目が欲しい時など、有効になります。
参考:色々参考にさせていただいたLITALICOさんのサイト
就労移行支援
企業への就職を目指します。
障害や難病のある人が利用できる福祉サービスのひとつです。就労移行支援A型とB型があります。
就職活動のサポートはもちろん、就職後に職場になじめるような支援も行ってくれます。
通うことで生活を整え、さらにPCスキルをつけたり、自己分析をしたり、専門の相談員からアドバイスを受ける事などができます。
私が見学した所では1人1台のPCを使える所でした。
見学したところはラルゴ高田馬場さんです。
障がい者求人紹介【ラルゴ高田馬場】(クリックするとリンクにとびます)
MOS(マイクロソフト ・オフィス・スペシャリスト)の勉強をされてる方が多くいとのことで、図書館のような自習室のような雰囲気でした。
MOS(マイクロソフト ・オフィス・スペシャリスト)は、Word・Excelといった事務処理に必要なスキルなので一般就職にはとても有効ですね。
(写真はイメージです)
たまに指導員の人と面談をしたり、休憩時間になると合図がかかり、ストレッチなどしてました。
またカウンセリングを受ける事で、自分の仕事でのつまずきポイントが分かるので、次の仕事選びに失敗しずらくなります。
人の目があることで過食衝動が抑えらえる人は、こういった場を利用して時間を過ごすのも有効かと思います。
就労継続支援A型
就労継続支援A型は、障害や難病のある方が、雇用契約を結んだ上で一定の支援がある職場で働くことができる福祉サービスです。障害や病気に理解のある職場スタッフがサポートしてくれるので、安定的な就労が期待できます。
引用:LITALICO(リタリコ)仕事ナビ 就労継続支援A型とは
(クリックするとリンクに飛びます)
サポートがある上で、企業との雇用契約になります。
時給は一般的なパート・アルバイトより低いですが、サポートがあるので、働く事に自信がない場合いいかもしれません。
内職よりは給料がいい印象です。
就労継続支援B型
就労継続支援B型の特徴は、障害や体調に合わせて自分のペースで働けることです。
1日1時間や、週1日の利用が可能な事業所もあるので、「フルタイムで働くのは難しい。短い時間だけでも自分の能力を生かしたい」という方でも安心して作業ができます。
引用:LITALICO(リタリコ)仕事ナビ 就労継続支援B型とは
(クリックするとリンクに飛びます)
年齢や体力などの面で働くことが困難な方向けの作業になります。
給料でなく、工賃という括りでいくらかの支払いがあります。五体満足で働いた経験がある人には、低賃金に感じられる額です。
リハビリと捉え、体力が戻り次第A型や他のパートアルバイトに移行するのもよいでしょう。
LITALICOさんに色々な記事があるので、役に立ちました。
▼詳細はこちら
【LITALICOワークス】(クリックするとリンクに飛びます)
福祉サービスの利用にあたり
摂食障害の方は、もともとの職務能力が高いので、ピンとこないかもしれません。
こんな福祉サービスを利用しないといけないなんて・・・と思うかもしれません。
しかし民間の転職サイトのカウンセリングや、自己分析サービスなどは、有料で数千円かかるのも当たり前です。
通う事で体力を付け、生活を整え、興味ある分野を勉強をしつつ、専門家に自己分析を協力してもらう・・・ 賢く利用する感じでよいと思います。
基本的に、医療従事者が関わっているので、他の精神疾患を持っていても安心して利用できます。
保険という意味でこのようなサービスを知っていただければと思います。
頼れる柱が多い事を知り、思ったより世間が優しいと気づく事で生きやすくなる人もいます。
職業訓練(求職者支援訓練)
必ずしも障害者手帳の有無が問わるものでなく、求職者(失業者)であれば受けられる職業訓練です。
正式には求職者支援訓練といいます。
無料で手に職をつけられるという点で大変有用な制度です。
ジャンルは、デザイン、CAD、看護、経理・・と様々あります。
私は求職者支援訓練を受講し、web制作を習いました。
こちらは生活を整える訳でなく、しっかりスキルを付けて就職を目指すものです。
税金で運営されてるということで少し出欠に厳しい面や、訓練が終わり次第すぐ就職をするよう急かされるような学校もあるようです。
それでも条件次第で、給付金が出る場合もあります。こちらで詳しく解説されています。
厚生労働省 求職者支援制度のご案内
(クリックするとリンクに飛びます)
ある程度、毎日通える自信や体力が付いたら検討しても良いでしょう。
体力も付き、キャリアのチェンジを図りたい!
でもスキルがない!
という場合に非常に有効な方法です。半年から長いもので2年になります。
専門家の見解と一般社会の相違
摂食障害の専門家の中には、生活が整い家事手伝いのような仕事ができれば回復とみなす方もたくさんいます。
両親と同居であれば、ご両親が世帯主、ご主人・パートナーと暮らす場合は、サポート的なポジションですね。
長らくそれでよしとされてきました。
専業主婦という立場は、精神疾患持ちだったり、摂食障害の方にとって、逃げ込める場所でもありました。
20年前であれば、病院の先生も、看護師さんも周りの人も、
「いい旦那さん見つけられるといいね」「いい結婚」ができて生活ができれば、それで卒業という感じがありました。
昨今はちょっと風当たりが厳しい
昨今は無職がダメな風潮がありますよね。
「一億層活躍」というフレーズもあるように、ずっと働かなければならない風潮があります。
男女共同参画白書(概要版) 平成30年版によると、ちょうど、2000年に共働き世帯が過半数を超えました。
それまで夫が勤め人・妻が専業主婦世帯の世帯の方が多かったのですが、逆転現象が起き、今は共働きの方が多くなりました。
年金の受給開始年齢が上がるため、高齢者になっても働かなければならず、
副業解禁のために、正規社員の年収が低く抑えられ、嫌でもダブルワークをせざるをえない所まで追いやられてる方もいます。
働かないといけないような気がする・・・・
働いていない自分は価値がないような気がする・・・
こればかりは、世相を敏感に感じる摂食障害の方、
特に学生の年齢を終えた20代以降には、少し辛辣な世相と言えるでしょう。
まとめ
もうダメだ・・・・!!!!
摂食障害になった!
世間から離脱してしまった・・・!
病気で年月を過ごしてしまった・・・!
絶望するにはまだまだ早いです!
数えきれないくらい福祉サービスは充実しています。
頼れる柱が多い事を知りましょう。
実は思ったより世間は優しくて、こういったサービスを利用している人、必要としている人はたくさんいるんです。
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