男女カプ派が読んで面白かったBL作品まとめ3冊

このnoteでは具体的に推しCPの性別を出さないが、私は男女カプ派である。恋愛ものも基本的に男女のものばかり読んでいる。
しかし気が向いたらBLや百合を読むこともあるので、その中から好きなものを選んでみた。

『くまちゃん』角田光代


いきなりBLレーベルではない作品を出してしまった。でもBLと言っても許されるんじゃないかと思う。
その短編で恋人を振ったキャラクターが、次の短編で振られるということを繰り返す連作短編シリーズだ。一組だけ男性同士の話がある。
その一組だけの男性同士の話がすごすぎてひっくり返っちゃった。なんでBL好きの中で有名じゃないんだろうねこれ。重たくも美しい恋の話だった。
個人的に失恋ものが大好きなのでそういう意味でも楽しかった。


『いつか友達じゃなくなるとしても』カサイウカ

友達同士だった男の子ふたりが恋人同士になる……というありがちな話ではあるが、雰囲気がとても暖かく、安心感があってほっこりした。
主人公ふたりの家族がみんな恋路を応援してくれるのもよかった。
エロシーンがないので、BL初心者の人、BLにエロを求めていない人も読みやすいと思う。


『ストーカー×ストーカー』カジロ

ストーカー同士の愛が重すぎるカップル。軽い感じで読めるラブコメ。
個人的に攻めの愛が重すぎる作品って好きじゃないんだけど、カップル両方の愛が重いと手のひら返して好きになってしまうんだよな。
絵柄もかわいくて好き。


余談なんだけど、一般レーベルで男性の同性愛を扱っている場合は「BL……うーん、BLか……? 別にBLが好きな女性のために書いてるわけじゃないだろうからなこれ」みたいな作品が結構多いのでBLって言っていいのか迷うところなんだよなあ。
男女のカップルが出てくることすなわち、恋愛小説というわけではないというのと似たような感じかな。恋愛要素があるからって恋愛がメインテーマとは限らないから。
その辺結構レビューの中で扱うのは難しいな、と感じている。

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