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#33 ハムスターキッチン

長らくサボっていた自炊を最近また頑張ってみている。
それも数食分の作り置きをしているので我ながらちょっと感心。

ただ生きているだけで赤字を叩き出すような感覚におちいる都市生活の中で、もともと節約のために始めたのだけれど、これが意外にも日々のストレス解消になっている。
Youtubeショートで少しバズった「無水キーマカレー」は簡単にたくさん作れて美味しいのでおすすめです。
キッチンでもたもた料理している時の感覚はダンスの振付を(うんうん唸りながらも)作ったり、フライヤーや動画を制作しているときのそれにも近いから、結局のところ自分は手を動かして何かを作ることが好きなんだろうなと今さら気がつく。

ごはんの作り置きが新習慣になると、自分の「ストック癖」というのか”何かが残り少ない状態にハラハラしがち”という考え方の特性が浮き彫りになってくる。
コロナの頃の混乱に起因するものではなくて昔からの性格なのだけど、洗剤やティッシュやコーヒーといった日用品にはじまり、ダンスで使うメイク用品やつけまつげに至るまで、ストックにまだ余裕があるのに買い溜めては収納を圧迫している。

ポケモンの第4世代で体力ゲージがじりじりと減っていくような、「底をつく(かもしれない)」という状況がとにかく耐えられないのだ。

お金や時間に対してもそう思うものだから、私は好きなものへの投資(と呼んでいる)以外に関しては案外サイフの紐が硬いタイプだし、そして相当せっかちだ。
Tribal Fusionベリーダンスの師匠であるYuuko Kader先生は昔から私のことを”回し車の中で走りまくってるハムスター”と形容される。
Kader先生をはじめ近くでお世話になっている人たちからも一様に「生き急いでいる」とよく言われるので、本当にそうなんだろう。

そんなハムスター気質(?)によるものなのか、
炒めものやカレーや卵焼きが詰まったタッパーが冷凍庫に整然と並んでいるのを眺めている時の充足感は、最近のひそやかな楽しみになっている。
これはまだ世界で私しか気が付いてないんじゃないかと思うけど、ごはんを自炊して作り置きすると一食あたりめちゃくちゃ安いし、美味しいものを好きな時に好きなだけ食べれるのがマジでいい。世界のバグかもしれない。

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