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尊重

人間関係で感情がざわざわしたり、腹を立ててしまう時、なぜそのような感情になるのかというと、その多くの場合が、相手から大切にされなかったり、雑な扱いを受けた、と感じるからだと思います。

大切にされないとか、雑な扱いを受けている時というのは、相手から私は
『尊重されていない』と感じるのです。

誰もがみんな自分を大切に扱ってほしいし、何も言わないだけで、尊重されたいと思っているでしょう。

それなのに、大切に扱われなかったら嫌ですよね。

『私を世界で一番大切に扱ってほしい』と、口にはしませんが、普段から私も常々思っています(笑)

ただ時々、大切に扱われているにも関わらず、それが通じ合わないというか、お互いが思っていることと違うという場合もあるでしょう。

大切にしているつもりでも、相手が望むようなことではなかったり、むしろ雑な扱いを受けていると誤解を招くこともあります。

人はそれぞれ価値観が違いますので、あまり尺度が離れすぎていない人と関わる方が無理はないかもしれません。

しかし、人間関係をコントロールすることはできませんので、互いにその価値観の違いを譲り合って、調整するしかありませんね。

もしも『私は人から大切に扱われていない』とか『尊重されない』と思うのであれば、一度その質問を、自分に向けて聞いてみるのはいかがでしょうか。

私は、人から尊重されたいとか、大切にされたいと思った時、
『もしかしたらそれは、私自身に対して思っていることではないか』
と、感じたりします。

私は人から尊重されたいのではなく、本当は自分自身から尊重されたいと思っている、ということです。

例えば、私がお菓子を食べたいと思うとします。
そう思った瞬間に、頭の中ではいろんな思考がぐるぐる回転し始めます。

『買いに行こうよ』
『いや、お菓子は食べない方がいいよ』
『最近出たあのお菓子食べてみたいよね』
『よく考えて!本当に食べたいの?』
『今日ぐらいいいでしょ』

脳内天使と悪魔が取っ組み合いしている時に、私の
『お菓子が食べたい』
と感じた気持ちはどこへやら、ポツン。

それどころか目の前で喧嘩が始まっているので、それどころではなくなっています。

結果として、お菓子を食べるかどうかは、実はどうでもいいのかもしれません。

それよりも、私が、今お菓子を食べたいと感じた『心』や『気持ち』をまずは尊重してあげることが必要なのではないでしょうか。

人生において、すべてを望むように現実化する必要はないと私は考えています。

夢を叶えましたと聞くと、とてもうらやましいとか、同じように叶えたいと思うかもしれません。

または何も叶えられない時に、周りと比較して苦しくなってしまうこともあります。

ただ、私はすべてを現実化することが素晴らしいとか、現実化できることがすごいとは思っていませんので、頭の中でイメージしてみたり、楽しんでそのつもりになってみるだけも良いと思うのです。

例えば、経済的に困窮している時に、お金がないことに悩み、お金持ちになる現実化を求めているとします。

しかし、実際にお金があったらあったで、結局は、また別の悩みが浮上してきて、あの頃は貧しかったけど良かったなとか、過去に浸ることはよくあります。

私も、今の運動指導の仕事をする前は、この仕事に憧れて憧れて、寝ても覚めてもそのことだけを考えていました。

ただ、現実にその仕事ができるようになった時、
『私は運動をしたいだけで、指導する側でなくてもよかった』
ということに気が付き、

今でも時折、指導を受けている時は良かったなーと、遠い目をして仕事場に立っています。

もちろん、それも行動してみて現実化しないとわからないことだったので、一つの学びにはなりましたが、『現実化すること』にこだわらなくてもいいのかなとは思っています。

その代わり、その時に感じる『心』や『気持ち』は尊重してあげても良いと思います。

例えば、なりたいものとか、こうなったらいいなと夢のように思うことがあるとします。

現実化するにはいろいろ難しいとか、年齢制限がとか、現実化しようとしたらいろんなものを動かさないといけない。

だけど、頭の中でイメージしたり、想像することは誰にでもできる。

私達は、夢を想像して胸を膨らませ、行きたい時に宇宙にも行ける。
想像の中では、楽しいことをいくら考えてもいいし、なりたい姿にいくらでもなれる。

子供の時のように、なりたい姿を無邪気に夢見る。
そんな気持ちを大切にするということです。

私にはなれないよ。
そんなこと私なんかが考えるなんて。
どうせ私なんかが。

そう思って、自由な発想を許さなかったり、気持ちを大切にできない時に、私は私自身を尊重できていません。

その時に、本当は私が自分を尊重していないにも関わらず、周囲から尊重されていないとか、雑に扱われているのではないか、と考えてしまうのです。

もしも、私が自分の事を尊重し、大切に扱えていたら、周囲からどのような扱いを受けても、気持ちがぶれることはないのかもしれません。

その一方で、私を大切に出来ていない時、周囲からどれだけ大切にされていてもそれを信じられなかったり、大切にされていると思えないのです。

ですから、もしも私は誰からも尊重されていない!と感じることがあれば、一度自分の事をどのように思っているのか、大切にしたり、尊重できているのかを見てみるのもいいかもしれません。

身体が大きくなって大人になったからと言って、子供の時みたいに夢をみたらいけないことはないのです。

出来ない理由を作って、夢を見ないようにするのはもうやめて、子供の時のように、今からまたなりたい姿を想像してみましょう。

その気持ちや思いを尊重して、大切にしても良いと思いませんか。

いかがでしょうか。

今日もお読みいただきありがとうございます!





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