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感謝は受け取るもの

私は今まで、感謝というものは『するもの』だと考えていました。

『感謝しましょう』とよく言いますから、
感謝という名詞ではなく、doするという動詞だと思っていたのです。

ですから、積極的に自ら感謝『する』ことが正しいのだとずっと思いこんでいたのです。

ただ、積極的に感謝『する』ができないこともよくありました。

なぜなら、感謝の気持ちが湧いてこないような望んでいない出来事、経験、こんなはずじゃなかったと思うようなこともある。

それでも、その中から良いことを探して感謝しましょうって、結構難しいなと思っていたからです。

例え頑張って良いところを探せても、心の底から感謝できないことも何度もありました。

あとは、毎日の生活の中でつい当たり前になってしまっている日常も、今日という日に感謝はしてる。

だけど、常に積極的感謝を『する』ということがなかなかできなくて、気付いたらやはり当たり前の毎日になってしまっている。

それらに積極的に感謝『する』ってどうしたらいいのかなって思っていたんです。

そうしたら、ふとこう思いました。

感謝は『する』ものではなくて、『受け取るもの』だったのではないかと。

今までは自ら率先して感謝していきましょうという積極姿勢でした。
私は感謝『する』という、自分発信だったんですよね。

もちろん、自分発信でドンドン感謝していくことで、感謝できない時に循環が生まれるのはとても良いことです。

ただ、自分発信だから、
私が嬉しいものに感謝『する』ことは出来ても、
嬉しくないものについては感謝『できない』こともある。

現れた現実に対して、私が感謝するかどうかを選択していました。

そして、感謝しなければいけないと思えば思うほど、心の底から感謝できないようなことであっても、感謝『します』と言っていたと思います。

それでもいいのかもしれないけれど、私は自分の心の嘘をついているようで、何となくもやもやしていたんですよね。

例えば、全然嬉しくないプレゼントをいらないと言っても無理矢理押し付けられた時の心境ですが。

(嫌なものでも)もらえただけ感謝しよう、とか
もらえない人もいるかもしれないから、とか
欲しくないけど、何とか使い道があるか、とか
有り難しというくらいだから、それだけ素晴らしいと思うしかない、みたいに

いや、もう全然喜んでいない(笑)

下手したらプレゼントしてきた人の自己満足じゃないの?とか、逆に迷惑なんですけど、って言いたくなるけど、

それでも感謝しますって思いましょうって、それって感謝の本質なのかな?ともやついていたのです。

それが、感謝は『するもの』ではなく、『受け取るもの』だったと気が付いて、ようやく心に腑に落ちました。

感謝をしようとすれば、感謝できることを探さないといけません。
一生懸命探すんですよね。

また、感謝しようとすれば感謝するものが『ある』ということが前提になりますから、『ある』ものを探すんです。

目のまえに千円がないのに、
私には千円があります、そして、その千円に感謝しますにはなりませんよね。

『ない』ものに向かって、神様ありがとう!とはなりません。
感謝しているときはそれが『ある』時だけです。

さらに言うと、感謝することって人によっても違いますよね。

千円があって感謝できる人もいれば、
千円があっても感謝できない人もいる。

感謝もそれを探す人によって様々なんです。

ですから、たいていの場合、心から感謝が出来ている時には、

①ものやその現実が目の前に『ある』時で、
②またそれが今の私にとても必要だった時

という二つの条件がそろっている時だけではないかなと思ったのです。

この二つの条件を考えた時に、
自分発信の感謝であれば、私が望み、喜ぶもの、必要とすることだと思います。

ただ、それはあくまで表面的な思いであって、私が感謝するかどうかを選択したものにすぎません。

人生という大きな流れを考えた時に、私は嫌だなと思うような経験や出来事であっても、今まさに目の前に『あり』、

それが私の成長にとって『必要な』試練なのであれば、感謝の条件がそろっています。

そして、条件がそろいましたから、私は心からこう思います。
『ありがとうございます。感謝します』

この瞬間、私はその現実を『受け取った』ことになります。

感謝するということは、私が選んだり、好きなものだけを探してありがとうございますということではなくて、

私の人生そのすべてが感謝であり、そのすべてを『受け取ります』と宣言することだと思うのです。

欲しいものが手に入ることも感謝、
また手に入らないことも感謝、

すべては私がその感謝を『受け取る』かどうかだけなんですよね。

それを受け取れない間は、ずっと贈り物は続きますから、現実は変わらないし、いつまでも似たような経験を繰り返さないといけなくなる。

そして、目には見えないけど、気持ちとか伝わるものもある。
生きているこの環境、このすべてをただ『受け取れ』ばよかったのですね。

こんなのは私に似合わないとか、
私が望んでいないとか、
こんな人生選んでいないとか、思わずに、

ただ素直に一旦『受け取る』。
これが私の人生だと。

そう思った瞬間、すべてが感謝であふれてきて、私の身体を含め、目の前のすべてに感謝の思いを持てるようになりました。

そして、不安や心配もなくなりました。
なぜならすべてはすでに与えられていて、
『ある』し、『必要』なものしか私にはないからです。

だから、この先どんな人生を送ることになっても、私は『受け取り』続けます。それが感謝だと思うから。

いかがでしたか。
皆さんは、感謝するってどういうことだと思いますか?

今日もお読みいただきありがとうございます!

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