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感情の消化

最近の私の秘密を密かにお話します。

それは、心がもやついた時ノートを常に持ち歩いていることです。

もやついた時ノートという、ネーミングは非常に可愛らしいものですが、中を開けてびっくり、それはもう罵詈雑言の嵐で、感情そのままを書き出すノートです。

もうはっきり言ってしまいましょう。

デスノ…ト、おっと、
私を生かすためのライフノートという名前にしましょうか。

というわけで、私は私を生かすためのライフノートに、その時感じた怒り、恨みつらみを書きなぐっています。

ほんっと一冊終わったら、もうこれは即座にに捨てなきゃなと、思いますけど(笑)禍々しいにもほどがあるというか。

皆さんは、怒りの感情をどのように消化させていますか。

何年も前ですが、
『泣くな!はらちゃん』

というドラマがありました。
私はこのドラマが本当に大好きで、何度も何度も繰り返し観ていた記憶があります。

このドラマを観たことがある方も多いかもしれませんが、

麻生久美子さん演じる、かまぼこ工場で働く越前さんという女性が、年配のパートさんからいびられたり、意地悪をされたりする中で、言い返せない不満や怒りを毎日漫画に描いてストレス発散するところから始まります。

その越前さんが描く、漫画に出てくる主人公がはらちゃんです。
はらちゃん役は長瀬智也さんが演じられています。

で、その漫画からはらちゃんが出てくるという、三次元と二次元の世界を行ったり来たりするドラマでした。

最初にドラマの告知を観た時には『メルフェン??』
と思ったのですが、これがなかなかとても深い内容でした。

越前さんは、人に嫌なことされたり、意地悪されても言い返せない大人しい性格なんですが、

仕事が終わって家に帰ると、漫画を描き、その登場人物たちに不満を言ってもらうのです。

そうやって、怒りとか感情を消化させているんですよね。

ドラマでは、はらちゃんや他の仲間も漫画の中から出てきて、ドタバタ劇もあり、その中で大人しかった越前さんが少しずつ成長して、最後は強くなっていく様子が描かれています。

確かに社会生活の中で、やみくもに怒りを出すわけにはいきませんし、感情的になっても話が進まないことが多いです。

冷静沈着、そして客観的に。

それはわかっていたとしても、では何にも怒ってはいけないし、そんな感情も持ってはいけない、気持ちをコントロールしてみんなとうまくやりましょうって言うのは、完璧には無理です。

例えば、誰かが傷つくことをしている人がいれば、怒りを感じることもあるでしょうし、何をしても誰からも怒られることも、止められることもなければ、それを本当の意味で自由とはならないかもしれません。

また学校や社会生活では、周りとあわせることをしなければいけない場面も多く、それによって感情を抑えることは習うけど、その抑えた感情を消化する方法は学びません。

ですから、いつの間にか感情を抑えるだけではなく、その感情自体を持たないようにしたり、気付かない間に奥の方に押し込んでしまっていることもあるでしょう。

しかし、消化できていなければずっと持っていることになりますから、そのうちどこかのタイミングで、コップの水があふれてしまうように感情が抑えられなくなったりするかもしれません。

過去に大きく傷ついた出来事や、奥深いところからいきなり感情を探るのは、気持ちがしんどくなることもあると思うのです。

ですから、今日プチいらっとしたな、なんだかもやっとする、

ということを心に押し込まないで、それをなかったことにしない。

そして、どうして怒りの感情が出てきたのか、私はそれを見て、何に腹を立てているのかを考えてみるところからはじめるといいと思うのです。

漫画が描ける人なら、越前さんみたいな方法で感情を消化するのもいいでしょうね。

いかがでしょうか。

今日もお読みいただきありがとうございます!

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