【野球】西武弱体化は監督のせい!?
このタイミングにして西武のCSへの進出の可能性が消滅したそうです。
5月にすでに松井監督が事実上の更迭されて渡辺代行が引き継いでいましたが、結局チーム状況は改善されなかったということですね。
そもそも西武が弱い理由は単にレギュラーの度重なる流出が原因です。
今回改めて見てみましたが、チームを編成するとかそういうレベルで
考えられないぐらい多くてびっくりです。
その歴史はFA開始と共に始まり、いきなり工藤・石毛の主力が移籍しています。2000年代は松井稼のメジャーは仕方ないにしても05年抑えの豊田、06年エースの松坂、07年クリーンアップの和田と3年で崩壊レベルの移籍が発生しています。
2010年代もこの流れは止まらず、11年にはローテの帆足、12年は松井稼の
後釜として育てた中島もメジャー、13年には貴重な先頭打者片岡、長年ローテを張ってる涌井の2名、17年にはやっと2桁勝てた野上と貴重な中継ぎ牧田、そして最大の衝撃は18年の浅村と菊池のエースと4番の移籍です。トドメは19年の安打製造機秋山の移籍でダメ押しですね。
そして現在のチーム事情に多大な影響を与えている2020年代の移籍は、
22年のMVP森と23年4番の山川です。これで攻撃力が弱体化して、現在のような状態に陥ったという流れになります。
まずはパ・リーグの成績を見てみましょう。
得点が唯一の200点台となっています。これは12球団最低となっています。
森・山川が抜けたこともあって、本塁打は激減しているのである程度は
仕方ないことだと思います。ただ見逃せないのが打率です。0.207という
数字は当然12球団最低なのですが、トップがDeNAの0.256で11位がオリックスの0.236なので、3分ぐらいの間に11球団あるのに対し、西武だけ断トツで
低い数字となっているわけです。
これを揶揄して、西武打線は巨人小林が9人並んでいるという記事が出ていました。
実際個別の選手を見てみます。対象は現時点で100打席以上の選手です。
生涯西武を誓った源田と外崎がチームの中心ですが、源田はまあまあとしても、外崎も打率低迷していますね。近年長距離砲が多かったこともあり、長打で得点するイメージがありますが、元々のチームカラーは出塁と走塁から
の上手な得点を得意としていました。
近年投手のレベルが上がっており、どのチームもチーム防御率が改善しています。その結果として、8/31時点で両リーグで3割打者が3人しかいない異常事態となっています。加えて山川は29本塁打で30本クリアできそうですが、
セ・リーグは村上の23本がトップで、本塁打王が30本未満の可能性が出てきました。
西武は22年ドラフトで蛭間(早大)を1位指名して外野強化を図ってますが、
なかなかうまくいってないのが実情で、唯一の希望は現在4番を打っている
佐藤龍世の台頭ぐらいです。外国人はどのチームも不作で苦労していますので、どうしても和製の好打者の獲得が必要となっており、今年のドラフト戦略も野手ではないかと思います。今年は宗山や西川などの好打者がいますので、この辺も注目です。
一方で投手はかなり順調なのです。今年高橋光成が開幕から10連敗で精彩を欠いてますが、これは今年だけとみていいでしょう。それ以外の今井・隅田は順調なのと、高卒渡邉勇太朗(18年2位)が育っているのと、ルーキー武内が
抜群の働きをしています。高橋ほどではないものの、平良も不調ですが、
本来この辺が機能すれば、高橋・今井・隅田・武内・平良・渡邉と6本揃います。西武はほんと野手さえなんとかなればというチームなのです。
タイトルに話を戻すと、このチーム状態は監督をはじめとするスタッフではなく、育てても育てても流出が続く球団自体ではないかと思います。ただ源田や外崎のように生涯西武を宣言する選手も出てきており、少しずつ変わってきているさなかなのではとも感じます。そのためには、現状を良く知ってる現在のスタッフを変えずに変革を続ける方が良いのではと思います。
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