日向坂「希望と絶望」ふらっと寄った感想文。
日向坂「希望と絶望」というドキュメンタリー映画を公開翌日くらいに観に行きました。
私自身そこまでおひさま(日向坂のファン)というわけではなく、曲はもちろん聴くし、ひなあいはたまに見る、ライブは行ったことない、けど配信は何回か見た、前回の映画は見た。くらいのステータスです。
ちょっとすきなアイドルのうちのひとつ。好きなメンバーは美穂ちゃんです。
Twitterで美穂推しは行ったほうがいい的なものをよく見かけたのでとりあえず行ってみた今回の映画。
オタクでもないやつが何も語る資格なんてないけれど、とりあえずダンスとか舞台はかつてちょこっとやってた身としても思うことはたっくさんあったので感想文かいてみました。感想文だからね!!!
※めちゃくちゃネタバレ含みます。そして個人の感想だらけです。何でも許せる方でお願いします(超予防線)
この2年の問題点; コミュニーケーション
明らかにこの「絶望」の要因はコロナとコミュニーケーション。
とはいえそりゃコミュニーケーション足りなくなる状況でした。コロナの隔離やメンバーの離脱、一緒に撮影する機会の減少。
一緒に会わなきゃ温度感がわからないって多くて。
個人的には「選抜制度のない」日向坂だからこそ、会わずに温度感を合わせるのが難しかったんだと思います。
人数の欠けた状態で最終的に完成に持ってくるのってだいぶ経験値が必要だと思うので。特に新3期にこれを求めるのは不可能に近いかと。
コミュニーケーションが足りない状態で、コミュニーケーションに足りないことを気付かずに(ここが大事)進むなか、一番は「メンバーが作りたい日向坂」と「運営の求める日向坂」がズレはじめたのだと思ってます。
運営は明らかに「メディアの日向坂」と「パフォーマンスの日向坂」を切り分けてそのギャップを作れるようにしていたと思います。(これはある意味ひなあいの副作用だとおもう)
良くも悪くも別人と思うくらいに切り分けるスケジュール。セットリスト。振付。
いや、むしろ、切り分けるためにハードなものを与えてたんじゃないかなと思うほど。
その一方で、メンバーはメディア活動もパフォーマンスも日向坂の活動のひとつ。もちろんパフォーマンスが日向坂の一番であることは変わりなくとも、それは比重の問題で、メディアもあわせて全力で頑張るがモットーだったのではないかなと。
微妙な違いが、だんだんといろいろな違和感を作っていったのだと思います。
「がむしゃらってなんだろう」とつぶやいていたシーンがあった気がするけれど、メンバーにとってのがむしゃらは日向坂すべての活動を全力に頑張るだけど、運営にとってはそれぞれの持ってるポテンシャルを最大限に使って最大限に努力した限界をちょい超えたステージを作ることだった。
でも、限界を超えるには時間と余裕が必要だった。
それがなかった。それだけの話かなと。
そんなふうにとにかくコミュニーケーションがうまくできてない、そしてその事実になかなか気付けない2年だったのではないかと思います。
※個人的には"国民的・トップアイドル"になるのと、いまのままの"がむしゃらな全力パフォーマンス"は両立しないとおもいます。本当にそれを望むのであれば、やはり選抜制いれたりしなきゃいけなくなってくると思います。
ジャニーズでメディア仕事の大変さも十分みてきましたが
ライブツアーと演技仕事の撮影の両立が相当大変です。
忙しくなれば全員揃えるということが5人のグループでも大変なこと、冠番組が増えればスケジュールの優先度はそちらが高まり、リハーサルではなく個人の頑張りで本番を仕上げなければいけないことを見てきたので余計に大人数グループでは正直どこかで路線変更が必要にはなると思ってます。
ケヤフェスの指摘について
ケヤフェスのスタッフの指摘(特に最終日後)がだいぶ物議を醸しているけれど、まぁ正直よくあることだなぁーと思ってました。
ダンスとか歌とか演技とか、点数でなくて明確な基準がないものほど、「自分はうまくやったと思ってるが、そうは見られなかったらしい」という現象はよく起きます。
もっといえば「自分ではうまくやったと思ってるが、身近な先生はそうは思ってなくて、でも違う見てた人はよかったと思ってた」というサンドイッチ現象もよく起きます。
だからこれ自体、ぜんぜん何も思わないというか。
先生によっては「ここで褒めると油断してズルズルいってしまうので、敢えて褒めない」みたいな判断する人もいますよね。ケヤフェススタッフはわからないけど。
実際、あそこで褒めの言葉だけあったら「リハは不安でも当日本気出せば大丈夫だ」って思考に陥る可能性もあったと思います。可能性の話ですが。
いろいろスタッフの指摘について云々いってる人多いですけど、美穂ちゃんはじめ一部のメンバーから「今は以前に比べて不安がある」ってリハ時点から声が出てるし、指摘自体は間違ってるわけでもないと思います。
問題はやはりコミュニーケーションなだけ。
指摘の具体性
指摘するのはいいんだけども、指摘の仕方からもコミュニーケーション不足が垣間見えまくってましたね。
個人的に印象に残ったのが「ってか」のMV撮影
(ってか、おすしのシーン少なくないですか。センターやってポスターではメイン4人の一人なはずなのに明らかにセンターについての言及少なくって、それはそれでいいけどじゃあなぜあのポスターなんだと思いました。感想です)
もっと表情出して!みたいなことを言われてて、終わったあとに「準備したし、期待されてたことは100%はできなくて悔しいが、自分にできることはできた」とコメント(うろ覚え)
個人的におすしってパフォーマンスで手を抜く瞬間がないタイプなんだと思うんです。そして実は感覚派に踊るタイプ。
自分のなかで全力を尽くして踊ってるのに、もっと全力にと言われても全力の出し方がわからなくて露頭に迷うでしょ。
あのときにきっと必要だったのは理論的なアドバイス。全力とはなにか、カメラを気にせずに踊る全力なのか、カメラの向こうに訴えかけるような全力なのか、いまの目線よりも上げるのか下げるのか、ポーズをみせるのか動きをみせるのか。そんな理論的なアドバイスをしてあげてほしかったなぁ。
逆にめいめいはダンスがうまくて感覚的だけど、パフォーマンス中の緩急を出せるタイプ。だからこそ、めいめいには理論的なアドバイスではなく抽象的なアドバイスでも本人が自然と緩急を変えることで変わっていくはず。
誰がどんなタイプかっていうのをスタッフの方が理解する必要があるかないかわからないけど、せめてセンターのメンバーがどういうタイプか、理解できるくらいのコミュニーケーションがそこにあればよかったのにねと思いました。
ちなみにすべて個人的な感想と印象です。
3期の3人の苦労
ところで、今作、まったく描かれていなかった3期の3人の苦労を勝手に想像してしまいました。
運営とメンバーの温度感が合わないまま、試行錯誤を重ねるっていうのは、毎回のようにテーマや温度感が変わっていくことで。
理想や前回を知らない3人はそこに投げ込まれて、どうすればいいかわからないまま右往左往してたのではないかなと。
がんばる、と人は簡単にいうけど、始めた頃なんて頑張り方がわからないわけです。頑張り方を先輩から教わるはずなのに、コロナでコミュニーケーションもうまくとれなくて、先輩たちも頑張り方がわからなくなってきている。
頑張り方がわからない配慮なのか(それだけじゃないけど)なかなか参加曲数が増えない印象あるのですがどうでしょうか。
前回の映画でひなのが参加曲数がぐっと増えて泣きながら頑張ってたシーンがありました。きっとあれが頑張り方がわからなくて藻掻いて、頑張り方を知ったタイミングなのだと思います。
どうやってダンスを覚えるのか、自分は何が苦手なのか、リハーサルまでにどのくらい仕上げるべきなのか、リハーサルで何を頭に入れるべきなのか、
何よりどこまで練習した自分がステージに立つと客席からどう見えるのか、ツアーのなかでどう進化変化させるのか。
経験でしか学べないことを、コロナのためにうまく学べないまま進んでしまった3人。
とはいえ、研究生時代に歌やダンス、ステージ経験はあるはずなので(ですよね…?と不安)ゼロからじゃないのに、歩み方が初心者な扱いで慎重になってる気がします。
こういうときこそ、可愛い子には旅をさせよ!だと思うのになぁ。
とにかくはじめは経験させて失敗して学んで大きくなってほしい。正直いまのままでは失敗する機会さえないのに、年数だけ経ってしまってるのでは。
運営は一回ジャニーズJr.のスパルタ教育を見てみてほしい。
バックにつきつつ、自分たちのユニットのコンサートも、ありつつ、YouTubeもありつつ、Jr.メインの歌番組もありつつ、そのうえで雑誌メインのメディア仕事や個人の仕事もあるスパルタ教育を。
あれが正解とは思わないけど、ライブとお仕事がいっぱいある夏を過ごすとめちゃくちゃ伸びる子が毎年いるんですよ。やっぱ経験は偉大。
もう3期だけでツアーやりましょう。ライブやりましょう。今ならまだ(仕事量的にも)できる。
渡邉美穂と「飛行機雲ができる理由」
美穂ちゃんの印象的なシーンが2つ。
東京ドームの開演直前と、ラストのキャプテンとのシーン。
言わずもがな、予告にもあった「今この手を離してしまったらもう戻ってこないかもしれない」という言葉からの、東京ドームでのおかえりは感動でしかないんですが、
一人で(スタッフはいたけど)端っこで泣いていたのが印象的でした。
その時の感情はどうだったんでしょうか。
ひよたんが居ない悔しさ。こさかなへの感動。ついに来られた、来られなかったかもしれなかった東京ドームの達成感。
どれにしろ、端でひとり感情を整える美穂ちゃんがそこにはいました。
思えば、誰かが休業するときだって、ケヤフェスでダウンしてたときだって、美穂ちゃんはひとりで感情をぐっとこらえるようなシーンがいくつもあった気がします。
この映画のエンディング曲でもあった「飛行機雲ができる理由」を無性に思い出しました。
誰かが休業すると決まったとき、出られないと決まったとき、円の一番外側でひっそり俯く美穂ちゃん。
ほんとに彼女のための曲だったのだと、思わされました。
同時に大きなものを抱えてたんじゃないかなって。
キャプテンと渡邉美穂の物語。
この映画は確実にキャプテンと渡邉美穂の物語。
自分のためじゃなくて、グループ・メンバーのために動く2人だからこそ見えてる景色の物語。
キャプテンは「日向坂の一番の味方」に見えました。
どんなことがあっても、日向坂を守るし、メンバーを守る。キャプテンであり一番の日向坂の味方なんだな、と。
キャプテンとして、一番の味方として、ずっと前に立ち続けて言わなきゃいけないことは言う。日向坂を守るために。
美穂ちゃんは「日向坂の一番の応援団」に見えました。
ずっと前にいるわけじゃない、むしろ一番後ろだっているし、誰かのそばにもいる、人が集まれば後ろからふっと見守ることもある。どんな応援だってできる。
一番近くで見てるからこそ、傾いてる瞬間もわかってるし、それを冷静に声に出すこともできる。
いま雰囲気がよくないとわかっていても、むしろ、わかっているから応援する。
メンバーであり、最強の応援団なんだなと。
前から守るキャプテンと、動いて守る美穂ちゃん。
そんな美穂ちゃんからの「幸せになってください」は誰よりも重くて大きくて切なくて綺麗だと感じました。
どうかみんな幸せになってくれ。。。
これからの日向坂
日向坂にとって初めての卒業のパターンだった今回(今までは休業→卒業だったのでという意)
さて、これからの日向坂はどうなるんでしょうか。
正直、私は今回の映画をみて、すべてを解決できたとは思えないですが、日向坂ならどうにかしてくれるだろ!という気持ちもあります。
もしまたドキュメンタリー映画があるとすれば、それは美穂ちゃんの卒業後の話なわけで、かなり雰囲気が変わりそうですね。
いつかはわからないけどその時の日向坂も、美穂ちゃんも、楽しみです。応援してますほんとに。
いろいろ感想文書きましたが、結局のところ、オタクなので一番の願いは全員幸せになってくれ!!!それだけです。
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