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【秋田ノーザンハピネッツ】今季、正PG争いが熱い

22-23シーズン終了から2カ月余り…ハピネッツの正PG争いは長谷川、熊谷、藤永に分かれ混沌を極めていた!!(仮面ライダービルド風)

混沌を極めるPG争いの図


 

はじめに

 ビルドってもう5年前の作品なんですね…(2017~18年放送)
 鎧武くらいから最近のライダーの感覚でいます。(2013~14年放送)
 
 こんにちは、小栗も頑張って正PG争いに絡んでほしい いこーるです。
 今季、ハピネッツは正PG争いが熱そう、と思い、スタッツで比べてみようと思いました。

※この記事は7/27クラブハピネッツにアップされたミーティング動画公開以前から書き進めていたものです。当該動画において長谷川はSGとされていましたが、当記事ではPGの一人として扱っています。


スタッツ

基本情報

 まずは昨季のスタッツをどうぞ↓

ピンクが1位、青が最下位、平均得点PPGが高い順に並べ替え
※小栗のみB3金沢での2023/2/4~24の8試合のスタッツから算出。

 
 並べてから気付きましたが、意外とシュート確率に関する数字は小栗がトップです。B3金沢での数字なので参考値かもしれませんが、それでも金沢に合流してすぐにこの数字を出せるということは、大学4年の時点で既にB2以上の実力は備えていたと考えられます。
 小栗がB1でこれくらいの数字を出すほどに成長できればクラブとしてかなり大きいですよね。
 


 そして平均得点等についてですが…




『ちょっとまてぃ!!』

ノブ「平均で比べたら、出場時間の長い くまこー が有利に決まっとるじゃろう!」
大悟「ここの筆者は数字を素直に出しすぎなんよ」


 と、ツッコミが入りそうなので全員の出場時間を30分に合わせて、30分換算のスタッツを出してみました。条件を合わせることで順位変動があるかもしれません。
 それがこちら↓

30分換算のスタッツ

※シュート確率やAST/TOは関係する数値全てに同じ倍率をかけるので変動がありません。

 最初の表から変わったところは…
・APG(アシスト):小栗が最下位に(元は藤永が最下位)
・SPG(スティール):トップが藤永に、最下位が熊谷に(元は小栗が1位、長谷川と藤永が最下位)
・TOV(ターンオーバー):トップが長谷川に(元は藤永もトップ)

ということで、これが条件を平等に揃えたときのスタッツです。

もちろん全員が30分出たときにこれだけの活躍をする、と補償するものではないです。
30分なら30分なりの、10分なら10分なりのペース配分があると思いますので、あくまで条件を揃えた場合として考えてください。 


これを元に各選手の特徴と筆者なりの所感は…

熊谷
・やはり得点に絡む能力が高い。
アシスト先が全て2PTでも30分換算で20得点以上に絡むことができる。
・AST/TOも2を超えているのでパスも的確に出せる。
ただ、信州でPPGがあれだけ長いのにFT%が低いのは痛かったと思うので秋田では早めにアジャストしてほしい。



小栗
まだまだ未知数だがリバウンドに絡む意識が素晴らしい。
シュート確率がB1でもこの数字以上が出せるようになることに期待。
・FGA3PT%が80%を超える=ほとんどのシュートが3PTというのは他の3人にない個性。ディフェンスに加え、3PT能力がもっと上がれば出場も増えるか?
・他3人に比べAST/TOが低い(唯一2.0以下)。
30分換算のTOも唯一2.0を超えているのでプレーの正確性は特に成長してほしい。



長谷川
昨季、自ら目標に掲げたPPG10以上は30分換算なら達成できている=プレータイムを勝ち取れば自然とPPG10以上は視野に入るのでは?
AST/TOがわずかな差だがトップ。TOも少ないのでプレーの正確性が特徴か。
3Pの試投割合が少ない=2Pの試投割合が多いのであればFG%が課題になりそう?確率が上がれば当然PPGも上がる。→ミーティングでも今季のチームとしての課題はフィニッシュ力とされていた。



藤永
30分換算でSPGで僅差だがトップ。ディフェンス意識はやはり高い。
・FT%もトップのためクラッチタイムでも安心して送り出せると言いたいが、そのためにはFG%や3PT%も上げてほしい。
数字に表れない部分に良いところがあるのか?ミーティングでムードメーカーとしての役割もあること、長く強豪クラブに所属した経験値の還元の役割が言及されていた。

といったところでしょうか。



やっぱり正PG争いは熱い

 正PG(エースガード)の役割を熊谷に期待していること、ゲームコントロールを藤永に期待していること、はロスター確定時のリリースやミーティングでもわかりますが、スタッツを比べてみて長谷川にも正PG争いに割って入る余地はあると言えそうです。
 

 長谷川がスタッツ以外で熊谷と藤永により有利な点は、①前田HCのディフェンスを理解している、②怪我やコンディション不良による欠場がほぼない、という2点があると筆者は思います。
 
 ①は言わずもがな、長谷川は秋田に在籍して今季で6季目で、入団当時から前田HCから指導を受けています。(入団したシーズンはACでした。)

 ②について、熊谷は信州の2年間で1年目は54試合中6試合、2年目は59試合中5試合の欠場がありました。
 そして藤永は昨季A東京で60試合中24試合の欠場、一昨季千葉Jでは45試合中6試合の欠場があります。
 対して長谷川は一昨季は全54試合出場、昨季はインフルエンザでの2試合の欠場のみで、少なくとも筆者がバスケを見始めた19-20シーズンから、怪我やコンディション不良の欠場はないはずです。
 
 もちろん熊谷も藤永も含め全員が健康体でフルシーズン駆け抜けてくれることが一番ですが、怪我なく戦い続けられるタフさは前田HCの掲げる『リーグで一番激しい守備』にとっては重要なことと思います。

 

 
 小栗についてはいきなり正PGまで上り詰めたらもちろんすごいでしょうけど、まずはB1の水に慣れてもらうのが先かと。
 ロスター確定時にもありましたが、前田HCが本格復帰する今季はタイムシェアするチームスタイルに戻るようなのでチャンスはあります。
 しかし、田口が復帰してしまえばベンチ入りすら叶わない可能性もありますので、小栗は序盤に大きなインパクトを残す必要があると思います。
 また、スタッツを確認した限りTOは他3人に比べ多いため、少ない時間をミスなくプレーすることも重要になります。

 




終わりに

 今季ハピネッツは遂にPGのグレードアップを外からの補強という形で成しえましたが、既存のPG陣が彼らに触発され、成長することによりこれまでよりも強靭な選手層となることが期待されます。

 秋田が目指すリーグで一番激しい守備は最前線で相手にぶつかるPGから始まります。
 彼らには秋田の守備の一番槍として、そして重要なオフェンスな手札としても期待しましょう。

  筆者は記事を執筆しながら、「誰がエースガードになるのかわからん」って思ってます。皆さんは誰がその役割を背負うと思いますか?

 以上、ミーティング動画でプレシーズンゲーム、そして23-24シーズンが一段と楽しみになった、いこーるがお送りしました。
 今回もお読みいただきありがとうございました。
 スキやコメントお待ちしてます。その他、Twitter等での意見交換大歓迎です。


筆者Twitter:@equal_5240

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