見出し画像

グッドドクター 名医の条件

『グッドドクター 名医の条件』ってのは、原作の韓国ドラマをアメリカでリメイクしたWOWWOWで配信されている連続医療ドラマ。

現在も新シリーズが放送されている。

画像1

▼あらすじ

主人公ショーンは自閉症だが天才的記憶力を持つサヴァン症候群の青年医

ショーンは他者の気持ちが理解できなかったり、細かいことを気にし過ぎたりするが、一度読んだ医学書は全て暗記し、膨大な医学の知識と秀でた空間把握能力を駆使して難病の患者の治療に応用して大活躍。

保守的な病院関係者や先輩ドクターの偏見や反発を乗り越えながら成長していくショーンの姿が痛快で感動的なヒューマンメディカルドラマだ。


▼周囲との軋轢


天才的な空間認知能力記憶力という医師として理想的な能力を持つショーンだが、やはりそれだけでは周囲との調和がとれず、不穏な空気を作り出してしまったり、患者に対して無配慮な発言をしてしまったりする。

医師という職業が、知識偏重では成り立たないものであると痛感させられる。

だが、我々はこの「ショーンはサヴァン症候群だ」という設定により、ショーンを“ショーン自身”ではなく”サヴァン症候群の医師”としてみてはいけない。

作品にはショーンを理解する医師としてアントニア・トーマスという女医も登場するが、正しくはショーンを理解「しようとする」医師だと思う。

ショーンが自閉症であろうがなかろうが、

人の心情を理解することなど不可能だ。


そしてそれは医師と患者の関係についても同じことが言えるのではなかろうか。

医師は医学知識と経験に基づいて患者に治療方針や指導などを伝えると思うが、患者が医師と同じような価値観を持っているとは限らない

人それぞれ理想とする生き方も、何を一番大切にするかも異なるだろうし、そしてその自分が持つ本心を人には言わないとする人も多いだろう。

その個人差は、成功率が低い治療法を紹介するときや、本人に余命宣告をめぐる議論にも関係すると思う。明確な線引きもなく、いわゆるグレーゾーンで最善の選択を模索しなければならない。

それは共感能力が劣っているとされるショーンにとってはなかなかの難題であろう。

個人を属性として分類し扱うのではなく、その人自身として見なければならないと考えさせられる作品だった。



こちら、学校の課題を加筆修正したやつです。

せっかく文章書いたんだからあげさせていただくね。


おもしろいからよかったら見てね、グッドドクター。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?