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GGI 121位の国に住んでいて

「見たい思う世界の変化に、あなた自身がなりなさい」というガンジーの言葉が死ぬほど好きです。
そして、2019年12月にこの記事の見出し画像をニュースサイトで見たとき、「自分が見たいと心から願う世界の変化」が、視覚化されたような気がして、びっくりしました。
 12月に組閣されたフィンランドの連立内閣の女性大臣たちの写真です。34歳の女性が首相になったこと、内閣の女性比率が6割を超えたことが話題になりました。

 別に女性ばかりの内閣、若者ばかりの内閣ができたらいいと願っているわけでは全然なかったのに、この写真の彼女たちの表情には躊躇せずに力を出し切る印象しかしなく、半端ない信頼を抱いてしまいます。
この世界の変化に自分自身がなるには、何から行動したらいいか。世界では変化はすでに始まっています。

ジェンダーギャップ指数という指標があります。
毎年12月に発表されますが、2019年日本は153カ国中121位でした。

ジェンダーギャップ指数は、政治、経済、教育、健康の大きく4つの分野における指標を数値化してはじきだします。
どんな指標も完璧ではありません。ジェンダーギャップ指数も、先進国と途上国とを一概に比較できない、と言った批判もあります(例えば、日本はルワンダよりも、インドよりも下位です。でも、ルワンダよりは自由があるし、インドよりもレイプに遭う確率は低いです。指標の一つ一つも突っ込みたくなる部分はあったりもします)

とは言え、日本が政治、経済分野で相当に世界から遅れをとっていることは事実として認めなければなりません。
日本も2015年くらいから「女性活躍」を掲げて、役員や管理職における女性比率を上げるなど、努力してきました。でも、順位は下がっているのです。つまり、世界はもっとスピードがはやいのです。世界はもっと本気でジェンダー平等を目指しています。
残念ながら、日本は甘いです。リーダーが手をつけられることも、手をつけていないことがあまりにも多いです。

例えば、日本の内閣。
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/meibo/index.html
写真をご覧いただくとわかるかと思いますが、大臣の多くが女性
リンク先は首相官邸のHP。トップ画像にはなぜか森まさこ大臣が載っていませんが、女性の大臣は3名です。
日本は、政治分野における女性の参画があまりにも進んでいないことから、2018年に「政治分野における男女共同参画推進法」を施行しています。
http://www.gender.go.jp/about_danjo/law/pdf/law_seijibunya04.pdf
女性議員を増やすことを義務付けはされていませんが、推進するとしている、しかし、内閣が自ら女性大臣を増やさないのでは、本当に男女共同参画を推進しようと思っているのか、疑わざるを得ません。

そして、多くの分野において、そのような甘さを抱えているのではないかと思います。
「女性活躍推進は分かっているけれど、今の状況ではまだ幹部候補が育っていないから」「順番があるから、先に上げておかなければならない男性社員がいるから」。こういった感覚を甘さと呼んでいます。

なぜ、こんなに甘いのか。
トップが自分ごとになっていない(トップが自分ごとにならずにどうするのか、と思いますが)、すべての課題の根っこがジェンダーと繋がっていることを認められていない(出生率のニュースが、GGIのニュースの数日後に話題になりましたが、根っこは一緒です)、…。

すべての課題がジェンダー平等に繋がっていること、その課題を解決するのは「あなた」であること、それを伝えて行く2020年にしていきたい、と強く思います。

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