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#関西忍穫記念アンソロ 制作メモ

6月24日に大阪で開催されるニンジャヘッズプチオンリー通称「関西忍穫」合わせのアンソロジー本の主宰をしています。先日、計28名の作家さんから無事すべての原稿をお預かりし、ただいま来月初旬の印刷所への入稿に向けて絶賛編集作業中です。おかげさまで、スゴイヤバイ本になりそうです。

そもそもの始まりは3月半ば、せっかくの初めての大阪でのイベントなのだから、だれかアンソロ企画してくれないかな…いや突発コピー本くらいならむしろ自分でやるか…でもせっかくならオンデマンドにしちゃうか…みたいに脳内でコネコネし始めて、その月の下旬から募集をかけました。

いろいろ省略して…

今回は準備期間が2ヶ月程度しか取れないので、通常のアンソロにかかる手順を大幅に簡略化して、それでもいいという方だけ参加してねというレギュレーションにさせていただきました。献本もノベルティも売り上げのバックもなし、一方で物理本は超低価格で頒布して、電子本は後日無料頒布、そのかわり(と言ってはなんですが)原稿はどの時点でも自由に公開していただいて構いませんという異例のものです。正直言ってめちゃくちゃ作家さんの良心に甘えた企画で、そんなに集まらなくても仕方ないなと思っていました。

オマツリめいた単発企画とはいえ、あんまり良くないなとは思うんです。やるならちゃんと正当な対価をいただいて利益を生み作家さんに還元すべきだし、少なくとも参加していただいたお礼みたいなことはしなくちゃならない。普通はね。そうでなくちゃ同人活動なんて続いていかない。

他方、同人誌や同人イベントにまったく馴染みがない方にも、Twitterタイムラインにウキヨエなどの二次創作を上げるような軽い気持ちで参加できる、スナック感覚の企画がやりたいなとも思っていました。初めて本を作るのってすっごく大変だし、要領を把握するのにアンソロから入るのはひとつの手だと思います。自分もそれなりに長く同人誌作りをしているから、せめて興味があるけど踏み込めない誰かのきっかけになれたら。

結果、百戦錬磨のセンセイ方にも、まったく初めての作家さんにも好意的に受け取っていただき、数多くのご参加をいただくことができました。今回に関しては単発の、特例の企画ですのでどうかご容赦ください。まだ即売会前どころか全然本にもなっていない段階ですが、本当に感謝しかないです。

編集は楽しい

で、こればかりは向き不向きがあると思うんですけども、わたしはアンソロの編集を楽しんでやっています。ちまちまと全体のフォーマットを考えたり、不備を洗い出したり、事務的なメールを書いたり、告知したりみたいな裏方仕事が全然苦にならない。それに、作家さんと直接やりとりをすること自体も楽しんでやっています。

もちろんコミュニケーションなので大変なこともあるし、きっと自分の配慮が足りないがために知らず知らずのうちにご迷惑をおかけしていることもあると思う。でも、幸いにして今まで同人のアンソロ主宰で対人トラブルになったことって一度もない。特にニンジャ界隈の奥ゆかしさ、リテラシーの高さに救われている部分は多いにあると感じています。

ていうかやっぱ、誰よりも早く原稿が読めるの最高だし、同時に責任の重さみたいなものも感じる。大事なお子さんを預かってるみたいな。目次で掲載順を考えるのも楽しくて、うまい流れになるように頭を捻るのはDJの選曲と似ているところもあります。

今回でいうと、関西へ行こう!関西へようこそ!みたいな作品をイントロとしてまず最初のほうにもってきました。そこから、各キャラクターの関西を舞台にしたifもの、大阪やキョートの文化や食を掘り下げた作品、キョート城まわり、続いて幽玄な雰囲気のあるシリアスな作品群を経て、関西のお土産や思い出…みたいな構成にしました。これ以上ないオーダーを組むことができた自信はあります。

それもこれも、多種多様な作品をお寄せいただいたおかげです。一冊のアンソロを通して、関西を旅するみたいな雰囲気が出せていればいいな。

来月出ます!

というわけで、印刷所に入稿するまでまだまだ気は抜けませんが、これまでのところ順調に進行しています。スケジュール的にはだいぶ余裕がある。既に表1表4も仕上がっており、しかるべきタイミングで告知を開始できると思います。

表1ラフ

物理本の頒布は6月24日の大阪でのイベント当日、また電子版の無料頒布は6月末日を予定しています。いずれも来月。仕上がりを楽しみにお待ちいただければと思います。

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