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大阪への行きかたがわからない[解決編]

東京から大阪へ賢く移動する方法を全然知らなくて、前回の記事(大阪への行きかたがわからない|R-9|note)を書いた。で、実際行ってみて、ある程度要領が分かったので、新幹線でお安く移動する方法を自分なりにまとめておきます。出張などが頻繁にある人にとってはメチャクチャ当たり前で何を今更なのかもしれないけど、わたしは何も知らないちょっと前のわたしに向けてこれを書く。

「スマートEX(EX早特21)」チョー便利

往路は新幹線のオンライン予約システム「スマートEX」を利用して、出発日の38~21日前まで予約できる早期予約割引「EX早特21」を使った。たぶんこれ、ホテルの宿泊などとセットになっていないのぞみ単体の乗車券で、かつ正規の手段で買えるものとしては一番安い。そして何と言っても手軽!

新幹線乗ってみて知ったんだけど、いま車内広告でも駅の看板でも、JRサイドがスマートEXの利用をめっちゃ推してる。実際、会員登録もログインもさほど煩雑ではなく癖もない。年会費もいらない。

知らなくて意外と罠だったのが、EX早特21が適用される便が早朝と昼の時間帯に限定されているということ。これでわたしはけっこう無理して6時台の新幹線に乗ることになり、出発時刻を逆算して当日4時起きとかいう不安を抱えてしまうことになった(でもまあこれも慣れではある)。

そして、予約してもチケット的なものは何も発行されず、当日の乗車券の発行すらない!なんと会員登録時に入力した交通系ICカードの番号と予約情報が自動的に紐づけられて、改札口にタッチするだけで新幹線に乗れるのだ。これホントかどうか気になって、40分も早く新横浜入りするとかいう慎重さを発揮してしまったけど普通に乗れた。改札では、タッチすると座席番号などが記されたレシート状の「ご利用票」がウニョって出てくるので、それだけ受け取ればいい。

それにしてものぞみはチョーハヤイ。まじで新横浜から新大阪まで2時間ちょっとで行く。車窓から富士山を観たかったので窓側のE席を指定していたのだけど、おにぎり食べつつ風景を観ているだけで全然飽きなかった。都会に住んでいると、静岡あたりの本当に何もないとこにも家や田んぼや人々の暮らしがあるというのを目の当たりにして、こんな辺鄙とこにも人が住んでいるんだなあ…とかいうくそ失礼なことを考えてしまう。日本は広い。

スマートEXによるEX早特21のメリットとデメリットをまとめると、こう。

メリット
安い(東京~新大阪11,000円 ※繁忙期を除く)
・最速で移動できる
・いつものSUICAやPASMOが使えてチケット忘れなどが防げる

デメリット
早朝(6:00~6:59)と昼(11:00~15:59)の時間帯の便しかない
・21日前までに乗車日が確定している必要あり
・発売開始日(31日前)以前の事前予約は第2希望までを指定する方式
・乗車便と座席に指定があり当日振り替えできない

急がないなら「ぷらっとこだま」

復路は、詳しい友人のアドバイスを受けてJR東海ツアーズの「ぷらっとこだま」を利用することにした。これは東京・新大阪間の各駅で利用できるパック商品で、JR東海ツアーズのサイトからe-ぷらっとネットという専用サービスに会員登録して予約購入する。

こちらはスマートEXのハイテクさとは打って変わって、指定の便を購入すると会員登録した住所宛てに郵送で乗車券が届く。おまけにこの封筒には1ドリンクチケットがついていて、新幹線ホームのキオスクでペットボトルや缶ビールと交換できるサービスがある。

対象の便のこだまは朝から晩まで1時間に1本のペースで出ているので(名古屋までなら30分に1本)、EX早特21と比べて旅の時間の使いかたに幅が生まれることになる。例えば、復路もEX早特21にするなら現地を15時台に発つことになるけれど、ぷらっとこだまなら現地で夜まで丸一日遊んで20時台の電車で帰ってこれるわけだ。

そのかわり、各駅停車なのでやっぱのぞみに比べるととても遅い。京都から新横浜までたっぷり3時間20分かかった。これでも別に、急がないならどうってことはないけれど、違いを把握しておくに越したことはない。

メリット
安い(東京~新大阪10,500円 ※繁忙期を除く)
・乗車時間帯が自由に選べる
・出発の数日前などの急な予約でも比較的空席があるらしい
・おまけの1ドリンクチケットがついてくる

デメリット
・事前に郵送される乗車券を持参する必要あり
・移動に時間がかかる
・車内販売がない

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そのほかの移動手段

わたしが今回利用したのは上記の「EX早特21」と「ぷらっとこだま」だけだけども、もちろん他にもいろんな手段があるわけで、特にツアー会社が用意しているホテルとセットのプランや、非正規の格安チケット販売などのなかには、これよりも割安なものもあるはず。

住んでいる場所や目的地と空港の距離によっては、飛行機も十分選択肢のひとつになるはずで、早割で早朝の便などは1万円を切るものもあるようだった。また、安さで言うならば断然高速深夜バスだけれども、例えば早朝5時台とかに現地に着いてどこかで時間を潰したりなんかするなら、結局浮いた分の費用を使わざるをえないケースもあるかもしれない…体力とも相談になるしね。

次があるなら、まずはEX早特21を検討してみて、場合によって他の移動手段を考えるだろうと思う。ただ問題は、これってあくまで東京・新大阪間の話であって、よその地方、よそのJRの新幹線を利用するときはまたゼロから比較検討しないといけないみたいな…。旅の計画って、そういったことを含めてのものではあるのだけど。

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