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Vの『リングフィット』を観ている

去年Nintendo Switch本体を手放してしまったわたしには縁のないはずの『リングフィット アドベンチャー』のゲーム実況を、連日連夜YouTubeで観ています。それというのも、この任天堂の新しいフィットネスゲームをプレイするバーチャルYouTuberさんの動画がどれも異様におもしろいのだ。

各種センサーを内蔵したSwitchコントローラーを専用の輪っか状のトレーニング器具とレッグバンドに装着して、実際にプレイヤーが身体を動かして激しい運動を行うことでゲームが進行するというこの作品、確かにバーチャルYouTuberと相性がいいように思える。特に、VIVE Trackerなどを使ったフルトラ(フルボディトラッキング)勢は、『Beat Saber』などと同様に本当にキャラクターがその世界に入って動き回っているように演出できるはず。

なんですけど、おもしろいのが、このゲームに関してはむしろフルトラ勢よりもフィジカルな情報量が遥かに少ないはず(基本的に顔の表情トラッキングのみ)のにじさんじのライバーさんたちの間で爆発的にウケているっぽいこと。考えてみればそれもそうで、そもそも『リングフィット~』はHMDを装着して身体じゅうにトラッカーをつけたプレイヤーを想定していないんですね。頻繁に体勢を変えたり、激しく動いたりするとズレてしまうみたい。凛先輩や九条林檎さん、身体を張ったネタに定評のあるミミックさんも苦戦しておられた。

一方で、普段2D立ち絵の表情と声だけでキャラクターづくりをしているにじさんじライバーさんがこのゲームをプレイすると、なんというか、顔と声に演者さん(という表現を好まない方もいるようだけど)の「素」のフィジカル情報が出すぎてしまうみたいなところがあって、わたしはそれを楽しんでいる。身体能力の限界に挑戦するみたいな場面にしばしば出くわすから、普段の配信やゆるいゲーム実況では現れない本来のキャラとのギャップだったりというのが、笑えたり魅力的に映るポイントになり得るのです。

でまた、Vの者と魂の話題ってある意味繊細なトピックではあるから、わりとこういうのって避けられるのかと思うと別にそうでもなく、普通に広く受け入れられているようなのもおもしろいなと思って。にじさんじに関しては、ある程度そういう素のはっちゃけた部分も混みでエンターテインメントになっている面もあるようだし(ライバーさん同士が物理的にコラボしたり休日に遊びに行ったりしているのとか)、視聴者が慣れているというのもあるかもしれないけれど。

リアクションの差が端的に表れているのがこの切り抜き動画で、『リングフィット~』の導入部で唐突に質問される「体重」に対して反射的にどう返すか、みたいなことの違いがもうおもしろい。スッとわたくしで隠す委員長、平然と入力するしずりん、キャラを貫くでび様、オチに使われるふぇありすさん…。その前に聞かれる「年齢」とかもそうなんだけど、バーチャル人格に対するこういう繊細なプロフィールをどう扱うかが、なかなかの個性になっているのですよね。

ってわけで、ここ1~2週間のあいだにわたしが観た中で気になった動画をざっとメモしておきます。

月ノ美兎

10月30日のえるさんの配信でこのゲームを知ったんだけど、翌日にはさっそく委員長がやっていた。これはもう鉄板でおもしろいやつ。アドベンチャーモードのストーリーに関しても細かく委員長らしい独特な感性のツッコミが入るので、単純に初見のゲーム実況としてもすごい楽しめました。

ぽんぽこ&ピーナッツくん

VIVE勢のなかではかなり頑張っているぽこピー、10分くらいのコンパクトな編集動画のなかで交代にプレイしています。案の定、非力なぽんぽこちゃんのリアクションが好き。普段の動画ネタのなかのピ虐(ピーナッツくん虐待)シリーズを思い起こす後半パートも笑う。

でびでび・でびる

でび様の『リングフィット』はまじおすすめ。風邪に負けない身体を作ると言いつつ、風邪こじらせた状態でド深夜にトレーニングに挑むのは本当に心配になってしまうんだけど、異様なテンションで魅せる。しかも、ボス戦のみ運動負荷MAXの「30」で挑むという縛りルールを自ら作ってしまったために、後半は少年マンガの最終回みたいな熱い展開になる! 身体的な限界に挑戦しながらも、キャラは絶対に崩さないでびちゃんをコメ欄と一緒に応援するうちに謎の感動が生まれる意欲作です。

翌日のツイートもかわいい。

樋口楓

でろーんさんは初回プレイもそうだけど、この朝まで7時間半ぶっ続けで雑談したり歌ったりしながら平然と筋トレしている動画がヤバかった。同じゲームなのこれ。わたしももちろん全然全部は見れていなくて、かいつまんで見ただけ。驚異的だ…。

静凛

しずりん先輩のプレイ実況は、トレーナーとして参加しているかえみとが後ろでわいわいやっているのがすごい楽しい。おそらくにじさんじに導入された例のモーションキャプチャシステム(VICON)を使っているのだろうけど、それにしてもトラッキング難しいんだなあ…みたいなこともわかる。

鷹宮リオン

みんながこのゲームやり始めたときも、年末年始にやるみたいなことを言って、代わりに深夜にただ歌いながら筋トレするという謎配信をしていたリオン様も始めていた。つい出てしまう掛け声とか、全体的に必死でかわいい。

リゼ・ヘルエスタ&アンジュ・カトリーナ

一人用トレーニングを二人がかりで攻略するという間違った方向に頑張ってしまった。リングコンの力設定で左右から2人で押すのがもう間違ってておもしろいんだけど、それでも100行かないへなちょこさがいい。リゼ様最近になって追いかけ始めたんだけど、機転の良さで細かいツッコミどころを余さず拾っていくみたいな普段の余裕はなく、理不尽なトレーニングに若干キレ始めているのとか新鮮で良かった。

配信終了後のツイート。

夢月ロア

ロアちゃんこの手のゲームどうなのと思ったら、最初のステージを爆速で走り始めるという予想外のムーブに出て笑っちゃった。フンフン言いながら走るところを見ていて、何かを連想すると思ったら、ハムスターがコロコロ回すやつ…。

本間ひまわり

サムネに体重書いちゃってるところが強い。無理になったらチーンというのを鳴らす、ってのをやっているんだけど、速攻鳴らしていて笑う。ひまちゃんの表情の豊かさがアプリのトラッキングに反映されているのか、瞳の微妙な開き具合とか、力入れるとき口閉じるのとかが2Dモデルに如実に反映されていて、フルトラばりに情報量が多く楽しめる。応援したくなる。

健屋花那

すこやさん、非力キャラかと思いきやそんなことはなく、医療従事者だけあってめちゃめちゃフィジカル強かった。声張ったときの素に近いと思われる少年ボイスがかっこよく、バトルシーンの熱さに繋がっています。普段そんなに熱心に動画追っているほうではなかったんだけど、これなんかまさに意外な一面って感じでした。


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R-9 (EPX studio) / 1980年生まれ、フリーランスのWebデザイナー。テクノDJ、トラックメーカー、同人漫画家。『ニンジャスレイヤー』のファン(ニンジャヘッズ)です。
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