見出し画像

Spotifyに変えてよかったこと

音楽サブスクリプションサービスをGoogle Play MusicからSpotify Premiumに乗り換えました。Google Play Musicは国内でのサービス開始当初の2015年秋から使っていて、丸4年お世話になったんだけど、いろいろと不便なところがあり…また将来的にYouTube Musicと一本化するためにサービスを終わらせる予定があるみたいな話も聞いていたので、もういいかなと。

SpotifyをしばらくFreeアカウントで使ってみたところ、思っていた以上に良くて、これは早く乗り換えてしまったほうが明らかにQOL上がると分かった。そこで、月980円のPremiumアカウントにしてみて実際どこが良かったかという点をまとめてみます(まだ3ヶ月の無料お試し期間だけど)。

なお、音楽サブスクはGoogle Play Musicの前にApple Musicを利用していたので、これで3つめ。本当に物理でほしいものはCDでも買うけれど、音楽を聴かない生活は考えられないし、基本サブスクに頼る生活に慣れてしまったので、サブスク自体をやめるという選択肢はもはやありません。

使い勝手がいい

なによりこう、プレイヤーが軽いのがいいですね。アプリもブラウザのWebプレイヤーもどっちも使うんだけど、Google Play Music(以下GPM)のときはWebプレイヤーの立ち上げにローディングアニメーションが入るのに対して、Spotifyはパッとアクセスできる。曲の再生ボタンを押してストリーム再生が始まるまでも、後者のほうが明らかに速いのです。契約した当初は、Googleのインフラとしての速さみたいなものに期待していたところがあったのですが、4年経っても変わらなかったんだなあみたいな思いがある。

画像3

Google Play Musicで必ず入る読み込み画面

そしてまた、気に入った楽曲やプレイリストを、Twitterやこうしたブログ記事上でシェアしやすいというのがあります。noteがそもそもSpotifyのプレイリストの貼り付けに対応しているというのもあるんだけど、GPMはたとえアルバムのリンクを貼ったところで、契約していないと聴けない。Spotifyの、アカウントを持っていなくても30秒は試聴できて、Freeアカウントなら全曲フルに聴けてしまうというのはやっぱ強いなと思います(アーティストにとっていいのかどうかは分からないけれど)。

UIも特に迷うところがなくて、機能もシンプル。それでいて、アプリとWebプレイヤーが連動していて、同じアカウントでログインしていれば曲の再生位置などもリアルタイムに同期してくれる、みたいな今っぽいことが自然とできる点もよかった。

曲が多い

網羅している曲数が多いのにもびっくりしてしまいました。絶対的な曲数の比較ではないけれど、少なくとも私が聴きたいと思う曲がかなりある。言っても、GPMでもテクノの超マイナーな新譜も取り揃えていて便利に利用してきたわけだけど、基本そういうものはSpotifyにもあって、かつ、それ以外ものもあるイメージ。何年か前に大好きで聴いていたDino Sabatiniの"Omonimo"もあった。GPMではなぜか配信が途中でなくなったのだ。

先日、Sa・Gaシリーズの曲が聴けるようになったように、スクエニ系のゲームミュージックを手広くカバーしているあたりも支持できます。

検索が優秀

であと、これがかなり大きいんですけど、「検索といえばGoogle」かと思いきや、Spotifyのほうが検索機能がめっちゃ優秀なんですね。

画像1

例えば、こんなふうにバッハのゴルトベルク変奏曲が聞きたいと思って作品番号「BWV988」と入れるじゃないですか。そうすると最も有名なグレン・グールドの81年版ゴルトベルク変奏曲がちゃんと「上位の結果」そして「アルバム」の最上位に出てくる。ふつうはこういう結果を期待するわけです。

画像2

対して、GPMがどうなるかというと、まず「アルバム」に表示されるのがアーティスト名「Glenn Gould」として全然違う演奏家の作品が出てくるんですね…。本人の作品が正しく出てくるのが5番目! そして、「曲」のところにオルゴールアレンジが出てくる。クラシックの曲名で検索してオルゴールとか謎のベスト盤とか"弾いてみた"みたいなのが出てくるの、根本的に音楽に興味のない人が設計したサービスって感じがしてしまう。検索、特に演奏家や録音バージョンの多いクラシックに関してはすっごい使いづらかった。

プレイリスト機能が賢い

これも実際使ってみて驚いたんだけど、いわゆるスマートプレイリストの精度がいいですね。とりあえず、最初に好きなアーティストを思いつく限りばーっとフォローして、好きなアルバムをライブラリに入れて、というのをやってみたら、そこから弾き出されたと思われる「メイド・フォー・ユー」のなかの「Daily Mix」プレイリストの出来がすごくいいのです。

画像4

自動で作ってくれる50曲ずつのプレイリストが、テクノならテクノ、ドラムンベースならドラムンベースというように、ちゃんと大まかにジャンルごとに分かれているので、気分で選びやすい。中身も、知ってる曲2割、知ってるアーティストの知らない曲5割、知らないアーティストだけどちょっと好きな感じの曲3割、くらいのバランスで、偶発的に気になる曲に出会える確率が多い(気がする)。

対してGPMがどうかというと、1ミリも興味ないプレイリストを何度も何度も薦めてくるので、4年も使っててなんのデータを収集してたの…?となる。

画像5

もうSpotifyの家の子になる

そういうわけなので、さくっと宗旨替えしてしまいました。はじめの3ヶ月が無料期間なのですが、特に問題なければそのまま課金すると思います。

GPMの唯一良かったところが、自前の音楽データをGoogleのクラウドストレージに同期して、同じインターフェースで聴けるというものでした。ダウンロード購入した楽曲や自作のDJミックスなどをここに放り込んで、たまに利用したりもしていたけれど、まあなければないで別の聴きかたを検討するので、これに関してはいいかなという感じ。

プレイリストのシェアが楽しそうなので、今後またnoteの記事中に貼ったりすることもあるかも。おすすめしたりされたりという形での音楽的視野の広がり、今の時代に合ってるなって思います。

余談:
たまたまこちらの2016年のSpotify日本上陸時の記事を読んだのですが、いまのサブスク全盛の状況を言い当てていてすごいなと思いました。そしてロードの短さ、シェア本位の仕組み、プレイリストの充実度は当初からのSpotifyのアドバンテージだったのですね。これは流行るわけだわ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?