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今年の個人的ベストWeb記事Top5
音楽ファンは年末になると「個人的今年の年間アルバムベストTop○○」というのを作ることになっている。遺伝子レベルで組み込まれていると言って過言ではない。
しかしながら個人的今年の年間Web記事ベストTop○○というのをブロガー界隈でお目にかかったことがない。音楽家よりWebライターの方が身近な存在なのでベストを選ぶのに気が引けるのだろうか。
とはいえ、私は音楽ファンかつWebライター、両方の性質を併せ持つ♣。今年は年間アルバムベストのように年間Web記事ベストも作りました。是非ご一読ください。
五位:「推しが作った(という体の)プレイリスト」を作ろう!【絢辻詞の場合】
私が編集長をやっているWater Walkの記事。作者はリサフランク氏。
様々な場所に足を運び、アマガミの絢辻詞の精神と同一化してプレイリストを作ろう!という試みである。様々な角度から絢辻詞を考察しており、愛を感じる記事に仕上がっている。
この記事を読んで思い出したのは本居宣長だ。彼が古事記伝を書いたとき、古事記の時代の人と同じ生活をして精神を同一化しようとしたそうだ。アニメの聖地巡礼にはその意味があるのかもしれないと思わせる記事だった。
四位:走り込みの掛け声はブルガリア民謡に似ている
オモコロ杯銅賞の記事。題名通り、走り込みの掛け声とブルガリア民謡の二つが何故似ているのか専門家を交えながら考えていく。
まずこの二つが似ていると気づいたのは偉すぎる。常日ごろから街に目を向けている人の視点だ。そしてブルガリア民謡なるニッチな音楽への解説も分かりやすく、その点も音楽について書いている端くれとして非常に参考になる。
今年のオモコロ杯受賞記事は個人的にピンとこないものが多かったのだが、今作は構成が非常に美しい記事だった。
三位:サンタがくれた永遠の命
ずば抜けてセンスの良いブロガーの記事。
洗練されたデザインや雰囲気、そこから繰り出されるシュールな小ネタは小林賢太郎の「ポツネン」のよう。Webライターにラーメンズ好きは多いだろうが、ラーメンズそのものの雰囲気をここまで再現できているWeb記事はそうそうお目にかからない。非常に斬新な記事に仕上がっている。
これを読んだ時、ブログを辞めようかと本気で思ってしまった。個人の活動としてこれ以上ハイセンスなブログはあり得ないだろう。ただ更新が止まってしまっているのはとても残念。復活期待しています。
二位:本を読んだことがない32歳が初めて「走れメロス」を読む日
みんな大好きオモコロより。普段本を読まないみくのしんさんが走れメロスを読む、それだけの記事。
それだけなのだが、一行一行を噛みしめながら読書を純粋に楽しんでいくさまは人間の想像力の逞しさを教えてくれる。聴き手のかまどさんも、みくのしんさんの発言をより味のあるものにしていて素晴らしい。完璧な読書感想文。
これは物凄くバズっていたが、やはりバズるだけの理由がある記事だった。
一位の前に、Top5には入らなかった雑多な良い記事
確かに気になる。音質高い方はいくらでもYoutubeにあるからね。
なぜこのキャラに紹介させようと思ったのか。数学書の解説も無駄にしっかりしているのもポイント。
意味不明。こういう無意味な記事が大好きです。
なぜそんなことをしたの???
使えないよ?????
一位:自分に彼女ができた話とその顛末について
今年の初めの方に読んで、以降ずっと今年のベスト記事を走り続けたこちら。ここから下を読む前にまず是非読んでほしい。
仕込みの手の込みようは勿論、「無いものをまるであるかのように見せる記事」でトップクラスの出来。しかも記事のテーマだけではなく、小ネタまで「無いもの」で統一しているのは面白いを通り越して美しいの一言。そしてオチまで完璧。オモシロブログを極めるあまり、もはやSF短編小説のようなものになってしまっている。
ここ一年で見たブログ記事の中でトップクラスの完成度を誇っていると言いきってしまってよい。紛れもなく今年のベストWeb記事。
個人的には、今年バズったどんな記事よりもこの記事の方が面白かった。あまり評価されていないのが非常に悲しい。是非広めてほしい。
以上今年のベストWeb記事でした。
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