見出し画像

理科・社会を学ぼう(中学生編)

理科について

海外生の場合、入試で理科や社会を必要としないことが少なからずあります。
しかし、それは理科や社会を学習しなくて良いということには繋がりません。

受験では必要なくても、学習をしなかった穴埋めをしなければならない時期が必ず遅かれ早かれやってきますし、意識的に取り組めば海外でも理科や社会は日本の生徒と同等に学ぶことはできます。

理科や社会に限らず知識は非常に大切です。
新しい発想は既存の知識に基づいています。幅広い思考は幅広い知識によって支えられているのです。

中学生までは捨て科目を作らずに、自分が何に興味があるのかを真剣に考えてほしい。そのためにも、理科や社会はあえてしっかり学習すべきです。

中学生の脳はまるでスポンジみたいになんでも吸収できるはず。
限界を定めずに挑戦しましょう。

「やった後悔より、やらなかった後悔の方が大きい」とかつて言った人がいます。将来必要になって勉強を始めるよりも中学生のうちに始めておいた方が楽です。きっと「中学生ときに理科や社会を学習しておいてよかった」と思うこともあるでしょう。

また、理科を学習することで得られるもっと身近なアドバンテージについて見てみたいと思います。

理科は大別すると4分野(物理、化学、生物、地学)、それぞれが私たちの日常生活で用い られているテクノロジーへの入り口です。日常生活には理科の研究の成果が溢れています。これからは皆さんは理科を学習し、応用して新しいテクノロジーを創造する立場になるはずです。

その上で中学生の理科は基礎の基礎。4分野(物理、化学、生物、地学)は全く別物に思えるかもしれませんが、高校生以上になるとお互いが関連し合います。例えば、天体の動きは物理で説明できます。ですので、全ての分野に対して苦手意識を持たずに学習しましょう。そうすれば、日本や地球の危機(例えば、資源問題)をテクノロジーの面で皆さんが解決できるかもしれません。

社会

海外生の場合、入試で社会を必要としないことが少なからずあります。

海外で生活をする皆さんは、日本では得ることができない経験をし、多くの点で国内生よりもアドバンテージを持っていることは確かです。そのために理科と社会を免除してでも、海外生を優遇して迎えたいと思っている学校が少なくないのも事実です。

しかし、それは社会を学習しなくて良いということには繋がりません。

大学まで進学すると考えた場合、15歳という学生生活の折り返し地点を少し過ぎたところで捨て科目を作ることは本当に正しいことなのでしょうか?少なくとも、大人である私たちから「人生の可能性」を狭める提案をすることは大きな間違いであるはずです。

また、スティーブ・ジョブスの有名な言葉に「Connect  dots」というものがあります。今やっていることが将来どんなことに役立つか分からない、でも思ってもいなかったことが将来のある時点で繋がることだってあるという意味です。
ですので、社会の学習が皆さんの人生に大きな転機をもたらすこともあるかもしれないのです。

また、社会を学習することで得られるもっと身近なアドバンテージについて見てみたいと思います。
地理、歴史、公民と様々な分野について学習することは、知識を得るということだけでなく、皆 さんの「語彙」や「教養」を豊かにしていることでもあります。例えば、「違憲立法審査権」について学習したことは、その知識を得たというだけでなく、語彙を獲得したという側面も持ち合わせます。その積み重ねが、読解力につながり、国語などの科目にもプラスの影響を与えることになるのです。

これらは、社会だけでなく理科の学習についても言えることです。