80年代

昔の話を書こうと思う。
僕が過ごした時代の話を。
ある人が言っていたけど、80年代は何もなかった時代だと。
でも僕にとってはキラキラと光り輝いていた。
これから色んな事が始まるのではないかと胸をときめかせていたのだ。
予め言っておきたいが、72年生まれの僕は正直80年代を充分に味わったわけではない。
主に85年以降の80年代である。所謂青春時代を過ごしたのがそこからなのだ。

まず、音楽との出会いについてだが、小学生の頃は然程興味もなく、TVで見るアイドルなどを見る位であったのだけれど、中学生に上がって劇的に変わったのが、まず塾に通いだしたのだ。
何で塾に通って音楽に出会ったのかと言うと、塾の下の1階がレンタルレコード屋さんだったのだ。
当時はTSUTAYAなどは無く、その街々に小さなお店があったのだ。

で、塾に通いながらレンタルレコードをチョコチョコと借りる日々が始まったのだ。
同時に音楽雑誌も読むようになった。
雑誌を見て、気になったアーティストをレンタルレコード屋で探して借りる。家に帰ってお年玉で買ったステレオコンポで聞いて、カセットテープにダビングする。そんな事を繰り返していたのだ。

当時読んでいた音楽雑誌はというと、ギターブック、所謂GBと呼ばれていた。
この雑誌は主にフォーク、ニューミュージックのアーティストを紹介していて、音楽の入口としては正に入門編といった感じだった。

そこで出会ったアーティストだけど、まず気になったのが、TMネットワーク。


ミーハーなのだが、彼らのビジュアルに惹かれて聞いてみたのだ。
当時はそんなもので、音源よりも先に写真でのビジュアルで選ぶのだ。
今のようにYou Tubeでいつでも聴ける時代ではなかったのだ。
よく言うジャケ買いなども当たり前の時代。
レコードも試聴出来るわけでもなく、正に買ってからが勝負なのだ。
そんな時代だからこそ、安価で借りられるレンタルレコード屋はお金のない学生にとってはまさにうってつけのツールだったのだ。

で、TMネットワークだが、彼らがデビューしてまだブレイクしていなかったのも大きな魅力なのだ。

まだ誰にも知られていない。

誰にも、と言うのは中学生の自分にとっては小さな世界。学校や塾に通う生徒達のことを指す。
小さな世界に住む自分にとってはそれが世界の全てなのだ。

かと言って、それを周りにひけらかしたりする事もなく、只々自分の中でひっそりと溜め込んでいくだけではあるが。

そういった活動はその後、2年生、3年生になってから徐々にしだすのたが、当時はそんな感じで心の宝箱に閉まっておくだけであった。 

話を戻してTMネットワーク。
音楽性はというと、当時は知らなかったのだが、MTVで流行っていたデュランデュランや、ニューオーダーやペットショップボーイズがベースにあったのだと思う。
とにかくシンセサイザーのリフが気持ち良い、そんなバンドだった。
今後紹介するのだけれど、彼らが所属していたレコード会社がエピックソニー。
このレーベルに所属しているアーティストがとにかくアンテナに引っかかるのだ。
その事については改めてしていくとして、今回はここまで。
んー、文章が固くなっちゃったので、今後は少しずつ直して行きます。



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