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薬がみつかったのと副次効果と
2年前。
初めて双極症(双極性障害)の薬を処方されて1ヶ月後あたり。
夕飯後に飲んでから1時間ぐらい経つと、脚をバタバタせずにはいられないようになった。
なんというか、我慢のしようがなくて、動かさなくてはいてもたってもいられない感じ。
じっとすると下腹部と太もものあたりになんともいえない不快な感じが漂っていて、脚を動かしてその不快を払おうとしていた。
これは1時間〜2時間続く。眠いのに寝られない。疲れた日も身体に鞭を打って脚を動かすので疲れがひどくなる。これはまいった。
当時の医師に伝えると「なんでしょうね。副作用の例にはないのですが」という答えだったのでもうこれは耐えるしかないなと思っていた。
そしてついこないだ病院を変えたのもあって、ふと思い出して医師に聞いてみると、「ムズムズした感じですかね。双極症の薬の副作用ですね。」とあっさり答えが返ってきた。
そしてこのムズムズ症状を抑える薬もあるのだそう。
ああ、神よ、ようやく出会えた、と私は天を仰ぐ。
ちなみに医師に聞いてみたところ、この薬はパーキンソン症状の抑制に使われるのだそう。
なるほど。詳しいことは分からないがなんとなく原理が一緒なんだと分かった気がしたので、ムズムズを抑える薬を処方してもらった。
まるで通販番組のようになってしまうが、飲み始めたその日から、ムズムズがなくなった。
まるで通販番組のようになってしまうが、体調もよくなり貴重な時間を楽に過ごすことができるようになった。
まるで通販番組のようになってしまうが、今回はお試しで少量処方してもらったが医師に頼んで追加で90日分注文した。
よかった、よかった。
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楽になったのはよかったのだが、私には疑問が残った。
それは、果たして「ムズムズ」とはどんな擬態語なんだ?ということだ。
私にとってはムズムズの定義はそもそも、ミミズが動き回っているような感覚である。
私が味わったなんとも不快な感覚は、ムズムズじゃなくて、なんというか、うおーん!な感じである。
いや、精一杯バットを振って完璧だと思ったら空振りだったときの不快感。くうううう!な感じかもしれない。
そんな思いがあって医師から「ムズムズ?」と聞かれたときに「お、おう」的な返事になったのだが、この擬態語はそのまま消化不良であった。
薬が本当に効果を発揮するのか、不安しかなかった。
私にとってはムズムズではないからだ。
薬局で受け取った薬の袋には「頓服薬 ムズムズ」とハッキリ書かれていたから、もう首をかしげすぎていたのだが、ふたをあけたら(飲んでみたら)効くではないか。
だからもう、ムズムズの定義が変わった。
おお、あの感覚こそがムズムズというものか!
ぱっちり目が覚めた感じである。
爽快感すら味わう。
ムズムズという擬態語の定義が実感できたのも、今回の薬の副次効果である。
ニヤニヤしてここまで読んでいただけたら感無量である(笑)
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