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研ぎ澄まされた酒

澤屋まつもと、こと京都の松本酒造のお家騒動から時も経つが、同社を離れた松本日出彦氏の手によるお酒。

京都府 日々醸造 日日 山田錦 23BY
アルコール度数12 低アルコール酒

「日日(にちにち)」という銘柄で、いくつか種類があって、これは全量山田錦(兵庫県東条産)のもの。12%の低アルコール酒。栓を開けると、パッと香る淡い「メロンクリームソーダ」の香り、だがこれは飲んでいると感じることはない。全体的に穏やかで日本酒の様々な要素がバランス良く入っていて綺麗な呑み口。12%の低アルコールだが、味の芯が通っているので、薄く感じることは無い。もちろんアルコールのボリュームは無い。

とにかく、カッチリとしたバランスが最初から最後まで崩れず、安定しすぎていて変化を感じない。ちょっと難しいお酒かなあ。。とも思った。
料理に合わないって訳ではない。逆に何にでも合うかも知れぬ。ただ、「このお酒に合う料理をパッと思いつかない」のですよ。

お酒に合う料理を考える時に、そのお酒が持つ様々な風味の中でとっかかりとなる特徴から考えることが多いのだけど、その取っ掛かりが見つからない。それだけバランスが良くって整理されていて、飛び出たところが見つからないってことなのだろう。研ぎ澄まされた酒というのはこうゆうものなのかなあ。。

抜栓からの時間や温度、グラスなどを変えて楽しむのが良いかも。そんなお酒。

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