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ワインと日本酒を繋ぐ酒

「産土」と書いて、「うぶすな」と読む。そんな名前の熊本県の日本酒。

熊本県 花の香酒造 産土 山田錦 22BY

こちらも人気のお酒のようで、酒屋でも購入制限(一人何本とか)かかっていた。転売されることもあるのだろうか。

酒屋の店員に、「必ず栓が飛びます(発泡している)」と散々脅されたけど、よくある「発泡にごり」のように、開けたら吹いて半分以上無くなるってわけでもなく、シャンパンに比べれば可愛いものだ、注意して開ければ、栓さえも飛ぶようなこともなかった。

香りは穏やか、味は酸味が立って、ほのかな甘みが追いかけてくる感じ。ちょっと糠っぽい酸とエグ味、苦味もあるので、フルーティー一本調子ではなく、軽いトロみも感じる。

瓶もラベルもワインみたいだけど、飲んだ感覚は、昨今流行りの日本酒初心者にもオススメできるモダンタイプというより、ワイン愛好家に、日本酒でもこういったワイン的な楽しみもあるよ!と飲ませてあげたい感じ。「ワインに似ている」という訳ではない、このお酒はあくまでも日本酒の味の範囲。ワインが持つ複雑さや深みと*似た方向性の*複雑さと深みを持つ日本酒だ。

実際、本当の初心者だと好き嫌い出る可能性あり。あと、微発泡より、ちょ強め。泡はきめ細やか。13パーセントの低アルコール酒です。

「産土」というのは、「生まれた土地」を示す言葉で、その人が生まれた土地の土地神様を「産土神」と呼ぶ。生まれただけで一生守ってくれる神様なんだからありがたい神様だ。

その名の通り、様々な意味で「土着」に拘った造りがコンセプトだそうだ。土地の米、水、土地の習わしに沿った造り等々。その造りの成果が、「自然」を採り入れた味の複雑さ深さに結びついているのかも知れない。

著者 facebook 2023年3月 投稿記事より抜粋加筆

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