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パン好き悶絶の小麦餅🌹花マンダラがもうすぐ満開のおふさ観音

小麦で作ったお餅があるらしいと聞き、奈良県橿原市へ行くと楽しそうな雰囲気のお寺を発見!
入ってみると提灯、提灯、提灯、紫陽花、バラ、バラ、バラ🌹💐🌹
“イングリッシュローズと花マンダラの寺”「おふさ観音」は、提灯祭りにバラ祭りなどなど、5月は特に華やかなイベントが目白押し!


プチプチ小麦がたまらん!奈良の郷土料理「小麦餅」

世界的にも珍しい小麦の食べ方らしい

南大阪から奈良辺りの郷土料理「小麦餅」。
「半夏生餅」とも呼ばれ、田植えが終わった時期に作り田んぼの神さまにお供えしつつ、あぜ道で一緒にいただく習慣があったのだとか。

半夏生は八十八夜のような日本独自の雑節で、夏至から数えて11日目から七夕までの5日間、1年のちょうど半分が過ぎた時期。

そのまま食べても美味しい大麦と違って、外皮が硬い小麦は世界的に見ても挽いて食べる調理方法がほとんどだけど、この「さなぶり餅」は粗挽きで、小麦のつぶつぶ食感まで楽しめるかなり珍しい小麦の食べ方をするお餅らしく、消化には良いので夏にいただくにはぴったり!

大和小麦100%こだわりまくりの「さなぶり餅」

パン好き狂喜のさなぶり餅

「さなぶり餅」の「さ」は神さま、「なぶり」は昇りがなまったものだそう。

さぶりな?サブリミナル?(脳内BGMはビートルズのイエローサブマリン)……。
初見では脳内をかなり掻き乱されたけど、なんだか尊い名前だった。
「小夜」の「さ」と一緒ってことなんかな?

戦後は途絶えていた「さなぶり餅」。
復活を求める声に応え「総本家 さなぶりや」さんで、地物の大和小麦100%使用など素材にこだわりぬいて、現在は毎日手作りされているそう!

さなぶり餅ほぼ1本釣りに本気度を感じる!

売り子のお姉さんから「今日も手作りです」と言われると食べたくてうずうず。
その場でお茶付きでいただくこともできるし、1個売りになっているものはヘラも入っているので、お土産にもぴったりだった。

パンのような小麦色、中にあんこ等はなし。
きなこと黒蜜をかけていただく。

そのままひと口いただいてみると、新手の洋菓子か?と思ってしまうほどの華やかな小麦の香りが弾けて、口に入れた瞬間から衝撃を受ける。
プチプチとした粒小麦の食感が面白く、噛めば噛むほど自然な小麦の甘みが口の中に広がっていく。優しい、優しすぎる!!
餅の概念を覆す傑作では?
これは間違いなくパン好きも狂喜するやつ。

「きな粉もこだわりの一級品」。
砂糖のジャリをちょっと感じる、
ものすごく好みのきな粉だった。

子どもにも安心して食べさせられる、そしてぜひ子どものうちから食べて学んでおいてもらいたいような、素材の美味しさも神がかった、まさに神さまのお餅だった!

総本家 さなぶりや・アクセス

お米も買ってみれば良かった!

総本家 さなぶりや
住所:奈良県橿原市縄手町243番地
営業時間:午前9時〜午後5時
TEL:0744-22-2243

イングリッシュローズと花マンダラ「おふさ観音」

お餅のことで頭いっぱいのまま歩いていると、やたらと賑やかそうなお寺の横を通り過ぎる。
「お餅、お餅。早よ」と素通りしたけど、やっぱり気になって戻ってくる。

提灯、紫陽花、イングリッシュローズ

境内に入ってみると、これでもかというほどのバラの鉢とカラフルな提灯。
それもそのはず、“イングリッシュローズと花マンダラの寺"と名乗っていらっしゃる「おふさ観音」だった。

本堂が建っているのは「鯉ヶ淵(こいがふち)」と呼ばれた池の上。
江戸時代、近所に暮らしていたおふさちゃんは、この池で白い亀の背に乗って現れた観音さまに遭遇したので、お堂を建ててお奉りすることにしたのだとか。
色々な願いを叶えてくれる観音さまを信仰する人は多くなり、トップダウンではなくボトムアップの形で明治時代に現在の立派な本堂が建立され、庶民信仰のお寺として人々の生活に寄り添っているそうな。

かなり広い、そして庭園を貸切状態。

だからなのか、1年中境内が飾り付けされている。
お茶屋さんがあったり、メダカも泳いでたり、バラ市が立ったり(この春は休止だそうだけど……。)、とにかく長閑で和む。

バラまで咲いたら、ますます違う国まで続いてそう。

提灯の正体を知りたいあまりに足を踏み入れると、ゆったり不思議なお参り体験がしてしまった。

秋〜春「提灯祭り」

昼もカラフル

厄除け・魔除けの意味を込めて飾られた1000個を超える提灯が異国情緒たっぷりの提灯祭り。
「世の中を明るく照らしたい」という願いも込めて、期間中数回夜間拝観日あり。

開催予定日
2023年10月7日〜2024年6月23日
※雨天・荒天時も開催
開門時間: 午前7時~午後4時半(閉門は午後5時)
5月の夜間拝観日
5月5日、11日、18日

春・秋「バラ祭り」

フライイングしてしまったので蕾がいっぱい

数千種類のバラが一度に楽しめるバラ祭り。
今年は過去10年来で最高の仕上がりだとか🌹
提灯祭りも合わせて開催中なので、毎日お祭り気分が味わえる!

開催予定日
春のバラ祭り 2024年5月15日〜6月30日
秋のバラ祭り 2024年10月19日〜11月30日
※雨天・荒天時も開催
開門時間: 午前7時~午後4時半(閉門は午後5時)

バラ祭りに合わせて、本堂(拝観料300円)で天才人形師・安本亀八作「生き人形」などを毎日特別公開中。

夏「風鈴祭り」

2500個の風鈴の音が幻想的な風鈴祭り。
日本各地の風鈴展示会に加え、即売会も行われている。
開催予定日
2024年7月1日~9月30日
※雨天、荒天時も風鈴を楽しむことができるが、まれに大型台風等により風鈴を一部撤去する場合あり。
7月17日・18日は夜まつり。
ランプの灯りと風鈴のコラボレーションが何とも言えず涼し気。
8月、9月の予定についてはInstagramを要チェック
ofusa2021

おふさ観音・アクセス

境内への入場無料

おふさ観音(高野山真言宗別格本山 観音寺)
住所: 奈良県橿原市小房町6-22
開門時間: 午前7時~午後5時(入場は午後4時半まで、年中無休)
入場料: 境内への入場無料
本堂内の拝観料: 300円
TEL: 0744-22-2212


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