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#2 立ち食いそば屋が好き

 様式美を感じる。

 題名通りそれは立ち食いそば屋に関してだが、どうも私はあの雰囲気が好きなのだと先日何年行ってんだよというタイミングで実感した。本当にふと、なので特にこういうことがあったために気付いたという理由は無い。そういう所も好きだ(?)。

 「も」という場合事前に好きなのは何故かと述べるべきな気もするが別にいいやふわっとえっせいだしとさらっと流して好きな理由を挙げたい。何かレポートみたいな語尾になってしまった。この文章はWordで一度入力してからコピペしているのだが目の前の画面が余計そんな雰囲気を醸し出している。醸し……鴨そばが食べたくなってきた。

 話が逸れそうなので元に戻すが、好んでいる理由としては干渉の無さが挙げられると思う。私が通っている場所が偶々そうなだけかもしれないが無駄な干渉が一切無い。食券を渡す、素早く出される、さっさと食って出る。客と店員とで干渉がないにもかかわらず来店から退店まで洗練された連携プレーが組まれている。初対面でも常連でも。吉野家とかもそうじゃないかと思うかもしれないが、それとは違う独特の客それぞれの忙しさやそもそも席に座らないことで生まれる後腐れの無さがある。語彙力が低すぎて伝わらないのがもどかしい。何とか分かってくれ……! (ちなみにこういう押しつけがましさが無いのもいい。水飲みたきゃセルフだし勝手にテーブル拭いて出ていけばいい、みたいな。字面冷た。)

 とはいえじゃあ干渉のある飲食店、例えばファミレスなり定食屋なり(コロ助みたいな文章だ)が苦手なのかと言われれば決してそういう訳では無い。その種の業態には業態の様式美があるし携わっている方には本当に尊敬の念がやまない。その中で偶々私にカチッと嵌まる様式が、それに美しさを感じられる店が立ち食いそば屋だったというだけである。なんか弁明みたいになってしまった。

 そんな記事を書こうとぼんやり、チェーンの飲食店で席に着くと店員がお冷を私の服にぶちまけた。彼女の慌て方を嬉しく感じるのは本当に悪いことをしたと感じられる善意のある人だと見て取れるからだろうか。いいですよ、寧ろ怒られたりしないですかと不安に思い尋ねる。こういうやり取りもやっぱり好きだなと上記の文章を破綻させてみようか。

◎ふわっとえっせいとは……
内容もしまり方もふわっとした感じのエッセイらしき
記事です。人生経験の不足を補うために偶に嘘の経験
も混じっていますがそこもふわっとということで……
(#の番号に前回との繋がり的な意味は一切ありません。
こんだけ書いてんだなーと思っていただければ。)

創作の原動力になります。 何か私の作品に心動かされるものがございましたら、宜しくお願いします。