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COぷち話5「子どもの行動を、よく見て聞いて感じてみる!」

COぷち話5「子どもの行動を、よく見て聞いて感じてみる!」

こんにちは、支援教育コーディネーターのepiです。

今日は、夏休み真っ只中の今、家に子どもがいる時間が長いからこそできる、「子どもの行動を、よく見て聞いて感じてみる」についてお話させてください^^

よく学校でもあることなんですが。

さっきまで何かをノートに書いていたMくん。そのノートをビリビリに破いてしまいました。

思わず
「何やってんの!!!!」

って言っちゃいますよね。

さて、その時のポイントなのですが
「何やってんの」を、反語(「何おかしいことやっているのよ、やめなさい」)としてではなく普通の疑問文として捉え直してみるんです。

「Mくんは、何をやっているんだろう??」

という単純な疑問です。
純粋に「?」をもって、Mくんに接してみるんです。

さて、みなさんも、Mくんに聞く前に、一旦想像してみてください。
Mくんがノートをビリビリに破いた理由。どんなことが考えられそうですか?

もしお時間あれば、文章を読むのを休憩して、
1分くらい、考えてみてください・・

〜〜〜 1分経過 〜〜〜

いくつくらい思いついたでしょうか?

1「書きたい絵がうまくかけなかったから」
2「鉛筆が折れたから」
3「消しゴムがなかったから」
4「周りがうるさかったから」
5「◯◯さんに、嫌なこといわれたから」
6「◯◯さんに、ほめられたから」
7「電気がチカチカしてたから」
8「足に虫がとまったから」
9「朝、お母さんとケンカしたのを思い出したから」
10「暇になったから」
11「おもしろそうだなーと思って」
12「ビリビリの音が好きだから」

もっと考えたら、きっとまだまだあると思うのですが、
「え?こんなことでも、やぶることあるの??」
って思うこともあったのではないでしょうか。

この時点で、ちょっと客観的になれますよね!

さて、先に進みましょう。

落ち着いた声で、優しく、「Mくん、何してるの?どうしたの?」と聞いてみます。
すると
何かしらお話ししてくれると思うんです。さっきの12個の中にあるかもしれないし、全然ないかもしれないですが。

そしたら、そのあと、

「そっか。それで、どんな気持ちになって、やぶいたのかな?」

と、気持ちも聞いてみましょう。

「イライラした気持ちになって」

「なんだか面白くなって」

なんていう言葉が出てきたら最高ですね!
(言葉がなかなか出ない時は、すこしサポートしてあげてください)

「鉛筆が折れたから」⇛「イライラした気持ちになって」⇛ノートを破いた

「◯◯さんに褒められて」⇛「恥ずかしい気持ちになって」⇛ノートを破いた

「朝お母さんとケンカしたのを思い出して」⇛「わーーーって気持ちになって」⇛ノートを破いた

「暇になったから」⇛「なんかノートのはじっこちぎってたら面白くなってきて」⇛ノートを破いた

などなど。

なるほど!

ノートを破いた、にも色々あるんですね^^

そうなんです。

子どもそれぞれで理由がありますし、
同じ子どもの同じ行動でも、場所や状況や時間によって、違う理由のときもあるんです。

ちなみに、
「◯◯さんに褒められて」の場合、

「◯◯さんに褒められて」⇛「バカにされたような気がして」⇛「イライラして」⇛ノートを破った

のように、理由の最初は同じでも、ノートを破るまでの心の動きが違う場合もあるんです。興味深いですよね。

なので、ぜひ、この夏休み、じっくりと子どもを見て、子どもの話を聞いてみてください。理由を聞いて、同じ気持ちになってみると、子どもの行動に納得いくことって結構あるものですよね。

保護者にとっては、子どもを理解して、「?」が減る機会に。
子どもにとっては、「自分のことをちゃんと聞いてくれる!」と自分を大切にしてくれると感じることのできる貴重な機会に!

ぜひお試しあれ♪

◆追伸◆
ちなみに、理由を聞く時に、
A4くらいの紙に、太めのペンで書きながら聞くと、視覚支援にもなりますし、子どもも自分の心の動きを理解しやすいのでおすすめです。
(紙やペンを用意するのに数秒かかるので、自分のアンガーマネジメントとしても有効ですよ〜^^)

夏休みは子どもだけ。保護者のみなさんは、子どもが夏休みのほうがかえって忙しい・・・という期間かもしれませんね。どうか健康第一で。リラックスする時間もぜひ大切にしてくださいね!
それでは、また次回の「ぷち話」でお会いしましょ〜❤


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