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「信じるだけで救われる」の正体

はじめに

「信じるだけで救われる」という教えを聞いたことがあるでしょうか。

「もちろん聞いたことがある」と多くのクリスチャンが答えるでしょう。

しかし、それは聖書のどこに書いてありますか?

これに答えられる人がいるでしょうか。

大学受験のたとえ

ある日、弟が兄にこう尋ねます。

「兄さん、ぼくは大学に入りたいのだけど、どうしたら入れるの?」

兄が正しい人なら、次のようなことを教えるべきでしょう。

  • 行きたい大学に入学願書を出すこと。

  • 勉強をして備えること。

  • 試験を受けて合格すること。

  • 入学金を支払うこと。

ところが、兄はこれだけを答えました。
「入学願書を出して入るんだよ」

すると弟は、「ありがとう、それだけでいいんだね」と言って去って行きました。

兄は、間違ったことを言ったのではないのかもしれません。
しかし、弟は間違った理解をしています。

現代の教会も同じではないでしょうか。

「信じるだけで救われる」の正体

救いに関して、聖書には様々な教えがあります。

  • 御子みこを信じるものは永遠の命を持つ。

  • 父の御心みこころを行う者だけが天国に入る。

  • ゆるさない者はゆるされない。

  • 用意のできていた人だけが入る。

  • しゅと福音のために家、兄弟、畑を捨てた者は永遠の命を受ける。

  • 最後まで耐え忍ぶ者は救われる。

それなのに、「信じる者は救われる」これだけが教えられてはいないでしょうか。

それで人々は、「信じるだけで救われる」と勘違いしているのではないでしょうか。

これが、「信じるだけで救われる」の正体です。

それは聖書の教えではありません。
それが間違いであることを、聖書は明確に教えています。

ヤコブの手紙
2:19 あなたは、神はただひとりであると信じているのか。それは結構である。悪霊どもでさえ、信じておののいている
2:20 ああ、愚かな人よ。行いを伴わない信仰のむなしいことを知りたいのか。

教会の教えと、聖書の教えの違い

「信じるだけで救われる」という教えが浸透し、多くの人たちがそう思い込むようになってしまいました。

それを助長するかのように、次のような教えまで語られています。

  • 行いがなくても救われる

  • 従わなくても救われる

  • 私たちの努力は必要ない

一方、聖書はどう教えているでしょうか。

マタイの福音書
7:21 わたしにむかって『主よ、主よ』と言う者が、みな天国にはいるのではなく、ただ、天にいますわが父の御旨を行う者だけが、はいるのである。

ヨハネの福音書
3:36 御子を信じる者は永遠の命をもつ。御子に従わない者は、命にあずかることがないばかりか、神の怒りがその上にとどまるのである」。

ルカの福音書
13:24 「努力して狭い門からはいりなさい。なぜなら、あなたがたに言いますが、はいろうとしても、はいれなくなる人が多いのですから。

聖書 新改訳1970

「信じるだけ」という教えとは、ぜんぜん違うのです。

「だけで」とは書いていない

「口で告白して救われる」「バプテスマを受ける者は救われる」「福音によって救われる」これは真実です。聖書にそう書いてあります。

しかし、「口で告白するだけで救われる」「バプテスマを受けるだけで救われる」「福音を信じるだけで救われる」これは間違いです。

聖書の一部だけを切り取って、「これが救いの方法だ!」と言うなら、とんでもない宗教が生まれてしまうことを覚えてください。

ローマ人への手紙
10:13 なぜなら、「主の御名を呼び求める者は、すべて救われる」とあるからである。

テモテへの手紙 第一
2:15 しかし、女が慎み深く、信仰と愛と清さとを持ち続けるなら、子を産むことによって救われるであろう。

コリント人への手紙 第一
15:2 もしあなたがたが、いたずらに信じないで、わたしの宣べ伝えたとおりの言葉を固く守っておれば、この福音によって救われるのである。

マタイの福音書
10:22 またあなたがたは、わたしの名のゆえにすべての人に憎まれるであろう。しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる

この中から好きな方法を一つ選べば、それで救われるのでしょうか?

それは、入学願書を出すだけで大学へ入れると勘違いした弟と同じであることを覚えてください。

おわりに

「信じるだけで救われる」
その教えは聖書にないばかりか、多くの人を泣いて歯ぎしりさせることになる教えです。

今ならまだ間に合います。

心を新たにして、幼子のように聖書を読み直しましょう。

どんな教会にも間違いはあります。このブログにも間違いはあります。
聖書を信じましょう。
正しいのは、いつだって聖書だからです。

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