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映画の話。『14歳の栞』

久々に映画の話をしようと思います。
最近14歳の栞という映画を観ました。
上映は2021年頃で、当時も気になってはいたんですけど、結局忙しくて観に行けず、再上映するということで池袋のシネマ・ロサへ駆けつけました。

初めてドキュメンタリー映画というものを見たんですけど、本当に本当に圧巻でした。
中学生ってほとんどの人が成長するのに通る過程だからこそ、自分の思い出にドンピシャでリンクしてるわけではないのに、なんでか始まりからずっと懐かしい気持ちになって…。終始涙目でした(笑)
きっとそれは、14歳という中途半端で甘酸っぱい年齢の言葉に表せない気持ちを、映像の中の彼らが伝えてくれたからだと思います。

一人一人のインタビュー映像とともに進んでいく物語。
きっとあの言葉一つ一つは彼らの本心ではないかもしれない、でもカッコつけたり、思ってもないことを言ってみたり、そんなことも全部ひっくるめて全てが今の等身大の彼ら自身で、それもまた懐かしいなぁ…と。

ドキュメンタリーなだけあって、起承転結がはっきりあるわけじゃないのに見入ってしまう。なんだか良くも悪くも大人の手が加わり過ぎてない感じが良かった!!!(笑)見終わった後、色んなことを思い出して考えさせられましたね〜。それがドキュメンタリー映画の素敵な部分なんでしょうね。

好きな女の子と遊んだ時間、その時のあの子の笑顔を忘れたくないって言っていた彼、。大人になってもその感情を忘れて欲しくないなぁと思ったり。
私はそういうタイプじゃないって言っていた、なあなあに練習してた吹奏楽部のあの子も今どんなことを思うんだろうって。
一人一人にちゃんと私の中で思うことがあって満足度の高い映画でした。

総じて、やっぱり人間って悪くないなって感じちゃったなぁ(笑)
年齢を重ねるにつれて、対人に対して嫌だなって思うことが増えるじゃないですか〜。でも元々はああいう素敵な心とか相手を大切に思う気持ちとか持ってるんだよねって気づかされました。
本当にあの映画見てない人は見てほしい。特に毎日を淡々と過ごしている大人に。

たとえ共感できなくても、忘れていた何かを思い出せると思います。
クラスメイト一人一人に密着してくれたあの映画だからこそ出せる味があって、それはかけがえのないものだから。

日々の1日1日の大切さと、人の心にある本質と、学生時代の甘酸っぱさと、中途半端な年代にしかわからないあの感情と、本当良い意味で心をかき乱されました。
あーーーよかった、本当に観て良かったです。


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