【8月1本目】これから親を介護する方へ伝えたいこと・後期~終末期
前回の続きで、極めてデリケートな話になります。リアルすぎて不快に感じる方もいらっしゃるかと思いますので、無理だと思ったら、その時点で閲覧をお控え下さい。
介護、最大の敵とは
若干、美談っぽく語っていますけど、正直なところ、早く死んでくれないかと感じたこともあります。さすがに明確に思わないようにしていたけれど、「いつまで続くんだろう」と暗澹たる思いに襲われたことは一度や二度ではありません。
その最大の要素は、糞尿。
特に、大便処理です。
紙おむつの交換や、下半身の拭き上げの時、母は目線を逸らし、自分自身の情けなさと息子への申し訳なさを示していました。そりゃたまらんよなぁ。娘ならまだしも息子に下半身を見られたくないだろうし、触られたくもないだろう。僕もなるべく身体を見ないようにして、明るく勢いよく対応しました。
ただね。
脳へ突き刺さる大便臭は、親子愛や義務感など、一瞬で吹き飛びます。
もしもあの場面で「臭い!早く捨ててきて!」などと言われたら、口にしてはいけない言葉を口にし、紙おむつやポータブルトイレを投げつけていたかもしれない。
大便は、介護最大の敵だと思った。
床ずれ防止のため、2時間おきに体位を変える。重くて腰に響きます。それだけでも辛いのに、体位を変えた場合、漏れたりするんですよ、うんこが。びちゃびちゃの液体うんこがね、紙おむつの脇から。
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