筋肉の曲がり角は30歳から


全身筋量の割合とピーク

筋肉は、新生児で体重の約25%ととされ、大人になると男性は全体重の40~45%、女性は全体重の30~35%が一般的とされています。
筋肉量が最も多いのは25歳から30歳の間で、その後50歳までに約10%筋肉量が減少し、50歳~80歳までに30%~50%減少します。運動不足の方は、早ければ30歳から毎年5%程度減少するともいわれています。

筋力のピーク

筋力とは、筋肉が発揮する力がどれくらいあるかを示します。
筋力は一般的に40歳くらいまでは20代の筋力を保ちますが、その後、10年ごとに10%程度低下していきます。
特にからだの姿勢を作る背筋力はピーク値に対して50歳で85%程度、60歳で65%、70歳に到達するとピーク時の50%まで低下してしまいます。

筋肉の役割

筋肉は様々な役割を持っています。
 ✓ 長寿遺伝子ホルモン「NAD」の増加
   ・視力の回復
   ・インスリン分泌の上昇
   ・エネルギー消費量のアップ
   ・老化したの増加防止
 ✓ 成長ホルモンの増加
   ・筋肉量や筋力の増強、骨の強化
   ・体脂肪の燃焼
   ・メンタルヘルスの向上
   ・肌のターンオーバーの促進
 ✓ 性ホルモン「DHEA」の増加
   ・女性らしさ、男性らしさを作る
   ・古くなった細胞や傷ついた細胞の修復
   ・ミトコンドリアを活性化し、エネルギーを多く生み出す
 ✓ 神経細胞の増加
 ✓ テロメア細胞の伸長
 ✓ ミトコンドリアの増加

筋肉を維持するには

筋肉を維持するためには、運動と適切な食事が大切です。
運動は特に下半身の筋力はすぐに低下します。自転車に乗る、よく歩くなど工夫が大切です。
食事面においては、たんぱく質、ビタミンD、ビタミンB群等を中心にバランスよい食事を心がけてください。