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悪夢


コレは、ある時悪夢を観て、気持ち悪い寝汗と神経が擦り減ってる時に、この記憶を書き残しておかなければならない!と、奮起させて、Windows98にそのまま書いた文章である。今さっき見た、世にも恐ろしい悪夢をここに紹介する。

就寝前、目を瞑って寝る事丈を意識して脱力していたが、どうも昔のイライラした事や、納得出来なかった事、理不尽だと思った事を幾つも思い出していて、最終的には祖父への怒りに変わっていた。それは、私が所有している「蔵書の数が余りにも多いから、捨てろ」と、云われた時の怒りだった。他人の大切に大切に所有する本を「邪魔だから捨てなさい」というのである。

其れ丈は何が何でもゆるせない。
[思いっきり原文には悪口を書いてあったので割愛]

色々考えたのもあって、頭が疲れたのもあり、本格的に寝れそうな心持がしてきた。顔の筋肉が緩んで、そのまま寝た。


夢の世界で目が覚めると、祖父の運転する車の後部座席に乗り、何処かへ向かっていた。助手席には祖母が乗っていた。時間は夜で、ドライブをしているような感覚でいた。すると祖父が急にスピードを出して、スリルを楽しむ様に赤信号を無理やりスピードを落とさずセドリックで曲がった。心臓はバックンバックンしているが、お構いなしに又、アクセルを踏み込んだ。滅茶苦茶な運転を繰り返した後に、また交差点に差し掛かった時、遂に曲がり損ねてガードレールに思いっきりぶつかった。怪我や何か負傷は無かったが、イタタ、、と目を開けると、祖父は笑いながら手を叩いていた。精神病かなにかだと想った。それから逃げる様に車を走らせ、助手席の祖母が「兎に角警察に連絡しないと」といって、電話をしていた。

そこから高速道路に乗って、適当に車を走らせていた。車は渋滞にはまり乍らも、遂に何処かに着いたらしい。其の時そこは、何だか良く分からない乾いた砂利の敷き詰めてある駐車場のような場所だったのだが、その内に係りのような人(看護婦?)の様な格好の人が出てきて、「此方です。」と言ってその方向に進んだ。そこから崖のような岩肌の場所を歩き、気がつくと、船着場のような板のところを歩いていて、その横には割と深めの海の所にベットが浮いていて、そこに生きているんだか死んでいるんだか分からない様な人達が、病院の寝巻きを着せられて放置されていた。全員寝ているように静かで、目は瞑っていたり開いていたり、海に足は落ちているがうつ伏せでシンとしていて、青白い肌のふくらはぎが見えていたり、とても気持ちの悪い光景だった。

その内に歩く場所が無くなったのか、患者のベットの足の先の余白の部分をせっせと渡っていた。その内に波が高くなって、寝ている人達は皆ビショビショだった。それでも何とか渡っていると、奇妙な状態の人が其処にあった。シーツの様な布で、死体袋のようにされて頭の部分から手丈出されて、手首をロープで縛られていた。この中の人は今どんな状態なんだろう、、と、ふと色々な事を考えて、顔を見たくなったりしたが、其れはとてつもなく恐ろしいことだと想い考えなおして、先へ進んだ。すると急に、周りに壁は在るけど下は海になっていて、ベットは海の上に浮いているという、また変な場所に来てしまった。すると、先程の様に、白いシーツに包められて、手丈出されて手首をロープ、、では無く

ベルトの革の様な素材の物と、鎖で滅茶苦茶に縛られていて、手が死体の手みたく青ざめている物が、二つ、ベット越しに並べられているものが目の前にあった。これは、この二つは恋人同士だった遺体かなにかかな?と、かんがえたりもしたが、その縛られている青白い手を見れば見る程考え方が暗くなり、鬱蒼とした考え方になり、この二つの死体袋の中身は、封印された何物かに違いない、、、と、その奇妙な考えしか信じられなくなっていた。早く車に戻りたいと考えが焦り、今一度その手首を見るとベルトの革のような素材の紐が解け掛かっていたので、自分でその紐を結びなおそうかと一瞬考えたが、そうなると、この封印されているであろう何かに近くに寄らなくてはならなくなり、それは気持ち悪いと考えていると、

近くのもう一つの袋の手首の紐を、結び直していた看護婦の人がいて、近くに来たので、「すみません、此方もお願い出来ますか?」と話すと、その人はそのベットに仰向けになり、自分と目を合わせて「畏まりました」と言って口元だけ全力で笑っていたが、之ほどゾッとする不気味な笑顔は見たことが無かった。すると其れを見ていたであろう反対側にいた見知らぬ若い女性がこちらに向かって話し掛けてきた。「ねえ、それは不味いんじゃない?」  完。

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