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角館 突然江戸あらわる

  角館は駅構内にある二階建てのJRホテルに泊まりました。うるさいかなと思ったのですが、秋田新幹線は単線で駅構内で徐行なのでしずかです。午後に秋田だったので、宿泊場所が少ない角館に泊まりました。部屋数の少ない、このホテルによくぞ部屋が取れたなあと感動です。角館は秋田内陸縦貫鉄道、この夏の熊騒動の鹿角市を通り、青森県に至る、日本でも最も奥深い地域をとおる鉄道の始発駅でもあるのです。鉄道好きにはたまらないです。表紙の写真は、ホテルの窓からとったこまちです。なんかラッキーです。朝ごはんの一階の食堂で、角館駅をつかう高校生たちの溌剌とした姿やのんびりと犬の散歩をする地元民がみれて、いい感じでした。もう新学期がはじまって、地元は観光的にはオフシーズンになっていたから、空いてたんですね。

 角館は武家屋敷で有名ですが、広い道路に、まず、びっくりでした。東京駅前の武家屋敷あとに建った東京フォーラムの前の道は、江戸時代の広い道ですが、その江戸時代の道の広さが奇跡的に残っていて感動です。9時前に歩くと、にこやかに道路を竹ぼうきではく住民な方々の姿が、渋かったです。商売などに切り替えて、明治を乗り越え、教育熱心で小学校も中学校も武家屋敷どおりにあったようで、子供たちの声でぎやかだったでしょう。

 江戸時代120石の石黒家というお家を見学しました。とにかく敷地がひろいです。写真のような大木がいっぱいありました。カメさんがモチーフの欄間や庭石があり、可愛いの文化はここにもありって、嬉しかったです。展示物をみると解体新書の初版があり、イラストはここの人と知りました。美術館に明治以降の絵もあり、とても素敵でした。生活の潤いのための絵で飾りたいと感じるのがいいです。

新潮文庫の創業者もそんな明治の学校に育てられたひとのようです。記念館がありました。新潮社が育てた作家のひとり、川端康成の雪国を記念した玄関です。夫が少し写っているのはお許しを。なかで、地元の作家さんの渋い民芸版画が展示されていました。ひとは少なかったですが、角館の知的文化の蓄積が感じられるいい場所です。午後は乳頭温泉に行ってみました。続きます。

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