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井上陽水

若いときだからだろうけど、井上陽水の詩が好きだ。

最初に知ったのは高校の文化祭で何人も男の子たちが歌っていた「東に西へ」

 これ、本木雅弘が紅白でカバーした曲だったか。コンドームをたくさんつるした衣装で度肝をぬかれ覚えてなかったんだな。

なんと、マッチョな歌詞なんだろうと。それから聴きだして、「傘がない」でびっくらしました。

「都会では自殺するで若者が増えている」で始まり、傘がない、彼女に会いに行きたいのにとなる。その飛躍にグッときました。

そうなんですよ。今の日常って、どこかでとんでもない悲劇が起こっていることがわかる。でも、何もできない。それよりも私たちは日常の感情や出来事でせいいっぱい。

 わかる。これが現実。

 井上陽水は常に幻想にしかできない現実と自分が体験している現実の葛藤とそのあり方を描いているように思います。

 今でもテレビ番組、ブラタモリの主題歌で

「テレビなんか見てないでどこかに一緒に行こう」ですもんね。この歌の題「女神」です。何の関係があるのだ。

 中期の「リバーサイドホテル」辺りから、ふざけてんのかどうかわからない。でも、無意識のことばを打ち込む歌詞と音楽が混然となっている。渋いなって思う。

うん、こういうとこが好きなんだな。

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