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ジャンクレコードの旅情_3 Chopin:Waltzes / Alfred Cortot

 素晴らしい演奏でした。間髪を入れず、通しで2回も聴いてしまいました。

 自由でスケールの大きい風景が穏やかで、近くには感じられない距離感の寂しさがありました。
 1934年録音。
 裏面の解説をみると、コルトーはテクニックの人ではなかったらしいです。テンポが遅かったりミスタッチが多かったり…でも、解説の村田武雄さんはそんなコルトーを誰にもまねのできない音楽性だと評価しています。私も同じ気持ちでした。この人は自分の好きな奏法を曲げてまで、楽曲の持つ原風景に無理して近寄ったりしないのだろうなと感じました。
 コルトーの全盛期はSP時代だという。SPでも聴いてみたいです。

 赤丸が付けられた曲目。旧所有者はピアノを練習していたのでしょう。だとしたら弾き切れなかった方の曲、ちょっと私が練習してみたいと思うかもしれないです。まあでもそんなことはなくて、全てを完璧に弾けて、次のコンサートのレパートリーだっただけかもしれないですね。
 ところで赤の面積が広いこのジャケット、キンクリとかカニエとか、あとビートルズのベスト盤とかを思い出しました。
 お気に入りのレコードです。

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