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もしもあなたの名前が動詞だったら。

ゴールデンウィークは、どこに行っても混雑が予想されるのと、何をしても高額課金ゲームのように感じてしまうワタクシ。連休明けに、「How was your long vacation? Did you do anything special?(連休はどうだった?何か特別なことしたの?)」と白い歯を見せながら上司が聞いてくるのは確実な未来で、「I was refilling my shampoo bottles. (シャンプーボトルの詰め替えをしていたの)」とも言えないので今から緊張が走る。

とは言え、実態はシャンプーボトルの詰め替えに限りなく近い過ごし方をしていて、それにうっすらと喜びさえ感じている。別に「家族の世話をするっていいものよ」って言いたいのでは全然なくて、詰め替えとか、修復に喜びを感じる気質なだけだと思う。そして一人で作業をすると、気持ちが落ち着く。

ということでまず、連休前半はひたすら身の回りの修復作業をして過ごした。
・動かなくなった炊飯器を粗大ゴミに出す手続き
・欠けた家の鍵のカバーを直しにMr.ミニットへ
・キャスターがへたってきている15年もののサムソナイトのキャリーケースを修理に出す(似たようなものを買おうとすると7万円くらいかかると知る。高い。部品よ、あってくれ!)
・10年以上放置していたPasmoやSuicaを払い戻し(2000円くらいの埋蔵金発掘)
・7年間放置していたPrestiaの銀行口座を復活(5000円くらいの埋蔵金発掘。ついでにドル建ての定期預金の金利が4.5%だと知る。まじか)
などなど。


一通り、直すものが終わったので今度は攻めに転じようと思った今日は、子供部屋に取り掛かった。

子供達の衣類を全て(そう、すべて!)床に並べ、必要なものと不要なものを仕分ける。収納ボックスを買いにMujiに走り、クローゼットをシステム化し、小さい衣類にアイロンをかけながら正しい場所に収めていく。不足していると判明した息子の夏物衣類をGAPのオンラインセールで購入し、子供用の小さめのハンガーもAmazonで注文。最後には引き出しにシャツやパンツの絵を描いたラベルまで貼った。まるでいいお母さんのような仕上がりだが、完全に自己満足なのでそういった評価は不要。優に半日かかる作業で、気分は実にスッキリ。マラソンを走り切ったような気分で終えた(走ったことないけど)。そして実際のところ、成長期の子供達でも次の3年くらいはこのクローゼットの構成でやっていけそうな良いクローゼットになった。

しかし、「いかん、これも上司に報告できないやつだ」と気が付く。15時過ぎから遅めのランチで近所の蕎麦屋でせいろとえび天と生ビールをいただきながらふと思いついた。

「I was Marie-Kondo-ing. (こんまりしてたの)」
あるいは
「I did Marie Kondo for my kids.(子供のためにこんまりしてやったわ)」

て言えばいいんだ、と。
私の今日の行為は、「家事」ではなく「こんまり」というと一気に漂うイベント感。マインドフルネスのかほり。

そして、名前が動詞になってるってすごくない?と気が付く。
もう、「こんまり」は名前なだけじゃなくて、人生のときめきを大切にして身の回りを整えるという動詞なのだ。しかもグローバルな動詞。

じゃぁ、私の名前が動詞になったら?と、海老天二つめをつつきながら考える。

「I was wakame-ing last night. (昨日、わかめっちまったぜ)」
ってどんな意味になるだろう?と。

思いつくこととしては;
・のらりくらりとしているうちに大事なことを後回しにしてしまうこと
・安いワインを飲みすぎること。そして翌朝後悔すること
・必要以上に相手を追い込み、非を追求してしまうこと。そしてその数時間後に恥じること
・よく知らない人について行って、その瞬間だけ濃密な友人関係を築くこと(One night standとかじゃなくて、プラトニックなもの)
・自由に生きること。誰が何と言おうとスルーすること。風に揺れて笑顔でいること

といったあたり。選べるなら、最後二つがいいな!と願う。スルー力と、懐分かち合い力は、残りの人生でレベルアップしたいこと。

もし、あなたの名前が動詞になったとしたら、どんな意味で使われると思いますか?


#レベルアップしたいこと


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